高1の春 season12

結乃「ひぇー。陸翔と付き合うなんて夢みたい。信じられない。」と、

布団の中でゴロゴロ。


翌日は日曜日で、休みの日だったから

自宅でゆっくり過ごした。


もちろん、陸翔とは楽しいトークをしてた。


4月30日は祝日だけど、

学校の地域にカーニバル大会があって、

夕方に、寄宿舎へ。


夕食を済ませて、自分の部屋に戻って

陸上大会の準備をして、布団に入って寝た。


翌日の朝6時に起床して、

すぐ食堂室に向かって朝食を食べた。


そのあと、自分の部屋に戻って荷物を持って

外の廊下で寄宿舎生の部員たちと集合して、

陸翔も来てた!


結乃「え、なんで?わざわざ寄宿舎までに…?」


陸翔「結乃!おはよう!蒼空と喜章はこの辺りのバス停とか知らないから手伝いに来たんだ!」


結乃「あ、そうなんだ!」


私たちは陸翔にバス停やバスの時刻、乗り換えなど教えてもらいながら、行動した。


「頼りがあるなぁ〜…」と感じた。


大会の会場の近くにあるバス停に降りて、会場まで長い距離を歩く私たち。


無事に、集合時間に間に合って

集合場所に着いた私たち。

心春も来てた。


ザァー…ザァー…ザァー…。


ものすごく大雨が降ってた。


唐橋先生「皆さん、おはようございます。すごく大雨で…テントを組み立てるのを手伝って下さい。桐ケ谷くん、黒岩くん、佐伯くん、先にウォーミングアップして下さい。」

と、指示があって、

私たちはカッパを着てテントを組み立て。


先に行く3人はもうすぐ出場する長距離の1500mのウォーミングアップと準備。


心春「ねぇ。そのグラウンド!大雨のせいですごく泥っぽい!あそこで走るの…?」


結乃「んなわけない…ゴムのグラウンドのはず。どこだろう…。」


後ろから、息ぴったりに人差し指を差してくる聖と陸翔。


その先には、泥っぽい土のグラウンドだった。


心春とわたし「う、嘘でしょ?!」と唖然。


結乃「本当にドロドロのした土のグラウンドで走るの…?今まで聞いたことない…ゔぇ…。」


心春「聖、中止とかないの?泥…中止した方がいいじゃないの。」


聖「そのイベントは行われてるから中止はないんやろな。」


結乃「そ、そんなぁ…。」


私たちはテントの中に座って応援。


唐橋先生「今から3人は走るから応援して下さい。」


私たち「あ、はい。」


スタートの合図がして、

3人も他の選手も走り始めた。

ものすごく大雨の中、土がどろ〜〜りで…

みんなも走りづらいように目立ってた。


何人も転けそうになってた。


心春とわたしはずっと

「辛そう…きつそう…絶対に走りたくないなぁ…あそこで…」と、話した。


陸翔は1位にゴールした。


結乃「え!1位?!すごい!!!」


他の選手も、次々とゴールへ。

みんなもものすごくきつそうだった。


唐橋先生「女子短距離の皆さん、そろそろ時間。ウォーミングアップして下さい。」


女子短距離の私たち「はい、行ってきます。」

と、カッパを着て、

荷物を持ってウォーミングアップへ。


身体を温め、七瀬と栞奈はユニフォームに、

心春とわたしはオーダーのユニフォームがまだ届いてなくて、代わりに体操服に、

着替えた。


優衣と澄佳は事情があって、棄権に。


私たちは200mの出場で、

みんなと同じ組で4人だけだった。


そろそろ時間で、

私たちは200mのスタート時点。


ピストルがしても、走り始まらない私たち…


何回もスタートのやり直しの指示があった。


なぜならいうと…

私たちは補聴器と人工内耳を装着しないと

音がはっきりと聞こえない。


大雨だと、その機械は壊れてしまうから

外してるのだ。

補聴器も人工内耳も、水分と汗に弱い…


どうしても、

ピストルと私たちのスタートが

タイミングに合わなくて、

困惑な状況になってしまった…


諦めよう…と思った時、

陸上部のマネージャーである

女性の先生が来て、意見を出してきた。


ピストルの音に合わせて、女性の先生によって

私たちに手を使って合図を出してもらい、

私たちはこれを見てスタートする形になって

無事にスタートできた。

少し遅かったかもしれないけど…


速く走りたくても、泥の上で走りづらくて

それでも頑張って、ゴールにたどり着いた。

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