高1の春 season10

4月28日の土曜日。


いつも通りに、午前中まで部活の練習。


練習が終わって

寄宿舎に戻ろうとする時、


坂田「結乃。寄宿舎で昼ごはんを食べ終わったら、心春たちとイオンに行こうよ!」

と、誘われた。


結乃「あ、分かった。急いで食べてくる。」


寄宿舎に戻って急いで食べ終わって

自宅に帰るから制服に着替えて、

帰り準備もして、部室の前に向かった。


坂田と陸翔と心春、中学部の

古城 純葉(こじょう いとは)、

純葉の1つ下の

白花 静奈(しらはな しずな)と

山本 智望(やまもと とも) がいた。


昼ごはんは近くにあるコンビニで、

買って部室の前で食べてた。


結乃「あ、中学部の子もいるんだ!」


みんなが昼ごはんを済ませて、

近くのバス停まで

歩きながらお喋りする私たち。


バスが来て、乗って、

イオン店の近くにあるバス停に降りた。


フードコートで、私たちは座ってお喋り。


心春のアイデアで、

男子たちに質問ゲームが始まった。


心春「男子のみんな、質問!どんな時に、プロポーズしたい?」


男子たち「は、早くない?」


心春「聞きたいだけ。」


私たちは笑いが上がった。


まず、手を上げたのは、智望だった。


智望「はい。僕は…レストランで食べ終わってからしばらくして、指輪を渡して“結婚してください。”と、言う!」


女子の私たち「なるほど〜…」


次に、陸翔は手を上げてた。


「2人きりで遊園地デートをして楽しんで、最後の乗り物は観覧車に乗って1番高い所に来たら、その場でプロポーズする!」


女子の私たち「ダサい。嫌だ。」など

否定して、笑いが盛り上がった。


観覧車に、1番高い所に来てカップルは別れやすいという説があったから。


心春「坂田は?」


坂田「えっと…高級なレストランに予約を取って、高級料理を頼んで2人でゆっくりに食べて…終わったら、お店の人がサプライズで、ケーキを持ってきてケーキの上に飾ってある指輪を取って、プロポーズする。」


女子の私たちな「おぉ!素敵!」「ケーキの上に?汚くない?」など意見が分かれて、

さらに盛り上がった。


ずっと面白くて笑ってて、時間があっという間に経って、17時過ぎになってた。


「やば!」「やべ!」と言い合った私たち。


心春は長崎、わたしは佐世保、

どっちもここから車も電車も1時間半近くかかるから。

田舎で電車は1時間に一回しか来ないし、

学校のルールも厳しくて、寄り道で先生に

バレたら大変ことになっちゃうから。


本当は部活が終わったら、すぐ自宅まで帰ることと、定められてるから。


母に、「今から帰る!」とメールで送った。

すぐ返事が来た。


「今、大村にいるからお迎えに行くよ。どこにいるの?」


結乃「え。お母ちゃんは大村にいるってよ。お迎えに来てくれるって!」


坂田「良かったな!よし、結乃のお母ちゃんがくるまで待っとこうか!」


母がくるまで、私たちはイオン店の外に出てお喋り。

陸翔と純葉は2人きりになって、楽しそうに会話をしてた。


その様子を偶然で見かけたわたしは

「2人はお似合いだぁ。」と思った。


静奈「焼き鳥を食べたいからあの屋台に行ってくる!!」

と、静奈は焼き鳥の屋台に向かって行った。


純葉「待って!私も食べたい!行ってくる!」


純葉は静奈を追いかけて走って行った。


陸翔は私たちの所に入ってきて少しお喋りをして、母が来た。


結乃「お母ちゃんが来たから、もう行くね!」

坂田「すみません。心春も乗ってくれませんか。」

母「え、なんで。」

坂田「心春は長崎です、ここから大村駅まで遠くて時間も、もう夕方なので…お願いします。」


心春「ちょっと。私は大丈夫だよ!」


坂田「お願いします!」


結乃「…お、お母ちゃん…?」


母「…分かったわ。乗っていいよ。」


心春も母の車に乗って、みんなとお別れ。


「お疲れ様。また、月曜日!ばいばい!」

と、言い合った。


大村駅に着いて、心春を降ろした。


心春「本当にありがとうございました!」

母「電車の時間は大丈夫?」

心春「はい、大丈夫です!!ありがとうございました!結乃、またね!」


母とわたしは「気を付けてね!」と言って

その場から車で出た。

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