　潤一は再び、異世界で色々な経験をした。

　ある日はクラスメイト達と勉学に励んだ。

　ある日はアリスと武道の勝負をした。

　ある日はアリスやヤマト、他方のクラスメイト達と入れる、蹴る、投げる、打つ、といったスポーツに必死に励んだ。

　潤一は、以前、異世界に来た時は周囲について行くの精一杯だったが、今回は1度経験しているだけあって、多少なりとも余裕が持てた。

　そんな潤一だが、今回は肉体的な成長だけでなく、精神的成長に主に重きを置いていた。

　彼の世界に帰還して、しっかりとした判断ができるようにするために、徹底的に自身を追い込んでいた。

　アリスも潤一を追い込むのに存分に加担していていた。

　潤一は限界にチャレンジするたび、日に日に心の成長を感じていた。

　だが、彼にとってはまだ足りなかった。

　潤一は自分を追い込むことは非常に嫌いだった。

　だが、アリスに半ば強制的にやらされつつも、己の精神力を極め、愛莉と瑠奈のために決断しなければいけないと思っていた。

　そして、自身の正直な気持ちも発見しなければならなかった。

　だから、潤一は今日もきつい授業が幾つもある学校に自宅から登校する。

　成長して現実世界に帰るために、毎日アリスと登校する日課を過ごして。

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