部隊士気とは、上と下のヒト達による相乗効果!
「ドロテ分隊長。休憩終わりました」
「オッケー。じゃあドニくんと
わたし達がいるのは美術室の
受付と、担当するコーナーの
ちなみに魔術師の子達のローブの着こなしは、わたし達魔導師とは違って正規のものだ。
美術室
庭園や、美術室の建物全体の管理、警備は騎士団が担当。
絵画コーナー、彫刻コーナー、陶芸コーナーは魔導分隊それぞれが分担し、二階にある特設された工芸品などの文化物コーナーや、受付業務は三日交代で魔導分隊が
「よっしゃあ! 昼メシだ!」
「ドニくん? 他の子たちの休憩もあるんだから、時間はキッチリ守ってねー」
「当たり前っしょ!」
わたしたち
シモーヌちゃんはできる子だ。
予備訓練前の顔合わせの時の、あのわたしに怯えた表情からは想像できないような技能と冷静さを訓練で発揮したため、受付業務に
ドニくんとは五度目の一緒の勤務。
ちょっとリラックスし過ぎ感はあるけど、お仕事はキッチリやる。
この二人以外も真面目な子達が多いし、今回の勤務は分隊員に恵まれた。十日後の国王サマのご
もし彼らがミスをしたとしてもそれは分隊長であるわたしのミスで、それが起こらないようにする事が、わたしの
ドニくんが詰め所に戻ろうと杖を取った時、入り口から騎士団の若い兵士がやってきた。
「オーバン分隊長殿!」
「騎士団員様お疲れ様です。で、どうしました?」
騎士団員とは所属が別。だから序列も階級も関係ないため、わたしはそれなりに
「城門から
「うわ、まじで? なんでこのタイミングで……」
「今から約二十分後に侯爵様と男爵様が来られますので、
「侯爵サマと男爵サマ? もしや……!」
「では! 自分はこれで失礼します!」
可愛い兵士は左手で持つサーベルの柄に右手をサッと移す敬礼を行うと、外にある警備室へ去っていった。
「コリーナちゃんと交代はシモーヌちゃん、アナタが行って。ドニくんは二十分後にわたし達と儀仗。休憩は……ゴメン。コリーナちゃんの後。——あ、そうそう。シモーヌちゃん、コリーナちゃんに休憩後に
「うわぁ、まじかぁ! 昼メシ〜」
「分隊長。儀仗中の業務はどうしますか?」
「大丈夫。その間は警備室のヒトがやってくれるから」
「了解しました。では、行って参ります」
シモーヌちゃんが絵画コーナーへ駆けて行った。こーゆー
「ドロテ
「つべこべ言わない! あんたの花火、期待してるからね」
「へいへい〜」
わたしの分隊員にドニくんがいたのは
ただ、アルテュール隊長が魔導隊長なのは最悪。彼はあの服装で儀仗をするのだ。わたしの服装もあんまり人の事は言えないけど、かなり、恥ずかしい。
いや、わたしの
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