五十路の現在地

バルセロナ

第1話 PTA役員選出

春の恒例行事。

PTA役員、学級委員、地区委員。


何でも気が退けるものは先にやってしまうワシ。(因みに女性です)娘が1年生の間に自ら挙手し務めて参りました。


それでも学年が上がるごとにまた人員確保が困難になり「もう一度やってもらえませんか?」と言われる今日この頃。


小耳に挟んだ話では⭕⭕さん(ワシ)こんなん好きそうだし、もう一回お願いしますぅ。ってお願いたらやってくれそー!という声が上がったとか。


オイオイ好きとか違うてば。自分たちの子どもがお世話になる学校の手伝いを嫌々するより、笑顔でやったほうがいいとポジティヴに捉えて決められた期間は楽しんでやることを自分に課してやってるだけですってば。


今年度も例年通り候補者不在でくじ引きに。


クジを引く前の教室がまた修羅場。

「申し訳ないけど、私当たっても仕事でできないし、かえって迷惑かけるということだけは先にいっておきまーす。」

「人前で話すの本当に苦手でこんなの引き受けたら拒否反応で蕁麻疹でてしまうぅ。」

「親の介護でそれどころではありません。」


上記の言葉には皆沈黙。

反論も万能もなし。


そこでまたまた余計な一言を云わずにはいられないワシ。


皆さん!これ罰ゲームじゃないですよ。

そんな思うほど大変な仕事でもないですよ!時々学校での子供たちの様子も見られるし、先生たちともコミュニケーション取れて学校のこと知れますよ。また、ここで出会える保護者同士の小さな交流も楽しいこともありますよー!


一斉に注がれるワシへの視線。

。。。。

沈黙。


それならあんたがやれば?


え?


皆の目はそう語ってるように見えた。


いやいや、そうじゃないのよー。


こんなたらい回しで貧乏くじのようになるなら人の善意だけに頼らずシステマティックにサポーター制にして有償にするとかどうでしょう?と思いつつ。そのシステムを作るのはだれ?と躊躇してしまう小市民なワシ。


結局、くじ引きで大人しそうなお母さんに。

その方にとり良かったかどうかはわからないがとりあえず決まった。


ほー、づかれた。。。

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