第48話 図書館3
ウルフリーダーを初討伐してから二週間ほどボス部屋を周回して〈紛れ込む小鬼ダンジョン〉通いは終わりとなった。
今日は午前中にホーンラビット狩りをしていた森へと行き、午後からは冒険者ギルドの図書館で今後の予定を考えることにした。
今は森から冒険者ギルドの図書館へと向かって歩いているところだ。森で何をしていたかというとウルフリーダー狩りだ。
ダンジョン外のウルフリーダーを討伐することで【攻撃アップ】スキルを両方揃えようと思ったが……取得できなかった。
ウルフリーダーを見つけることは出来たが、鑑定したところ【攻撃アップ】スキルを所持していなかった。
ダンジョン限定なのか?
それともレベルが低かったからなのか?
理由はわからないが残念だった。
もしも無事に取得することが出来ていれば〈紛れ込む小鬼ダンジョン〉通いを継続し、スキルレベルを上げる為に周回した。
結果は取得できなかったので、午後からは冒険者ギルドの図書館に行くことになった。
ウルフリーダー周回を終えて〈纏一覧〉とステータスはこんな感じに成長した。
――――――――――――――――――――
〈魔物〉
・ゴブリン6049/100000
・ホーンラビット101108/10000000
・スライム1074533/100000000
・ロッククラブ111857/10000000
・ゴーレム100000/10000000
・ウルフ102024/10000000
〈纏〉
・ホーンラビット×2
・スライム×2
・ロッククラブ×2
・ゴーレム×2
・ウルフ×2
【HP】600
【MP】762
【攻撃】444
【防御】482
【敏捷】342
【魔攻】122
【魔防】122
<スキル>
【土魔法(D)】
<パッシブスキル>
【敏捷アップ】【MPアップ】
【防御アップ(D)】【敏捷アップ(D)】
【攻撃アップ(D)】
――――――――――――――――――――
〈纏一覧〉に関しては、ウルフの纏いが増えたのと、ウルフリーダーが所持していたパッシブスキルの【攻撃アップ(D)】取得の二つが周回前との違いになる。
――――――――――――――――――――
【名前】グラン・レイブン
【種族】人族
【年齢】10
【レベル】53
【HP】2420/2420〈+600〉(+100)
【MP】76215/84372〈+762〉(+10000)
【攻撃】719〈+444〉(+60)
【防御】897〈+482〉(+200)
【敏捷】1012〈+342〉(+400)
【魔攻】337〈+122〉
【魔防】337〈+122〉
<固有スキル>
【圧死奪纏】【鑑定・偽装】
<スキル>
【重力魔法6】【魔法支配4(制限)】
【水魔法3】【土魔法6】【土魔法(D)5】
【魔力感知5】【魔力操作5】
【魔力制御5】【魔法耐性5】
【気配察知5】【聞き耳3】【忍び足3】
【身体強化5】【体術3】【剣術5】
【短剣術4】【加速5】【縮地2】
【受け身3】【受け流し5】【見切り3】
【並列思考2】
【言語理解8】【速読7】【暗記8】
【算術8】【地理5】
<パッシブスキル>
【HPアップ(D)1】【MPアップ5】
【MPアップ(D)5】【MP強化2】
【防御アップ(D)6】【攻撃アップ(D)3】
【敏捷アップ6】【敏捷アップ(D)6】
【敏捷強化1】
――――――――――――――――――――
レベルは53に上がった。
ウルフリーダーを周回したことで【攻撃アップ(D)】スキルのレベルは3まで育った。
複数のウルフを相手にする時に重力魔法と土魔法を同時に発動して攻撃することが何度もあった。それが影響したのか【並列思考】スキルを新しく取得することができた。
この【並列思考】スキルを取得してからは魔法の同時発動がスムーズになったり、短剣で攻撃を受け流しながら土魔法を生成して、攻撃する時などに良い補助効果だった。
同時に複数のことを考える時の負担が減り考えがスムーズになる効果は間違いなく、今以上に成長する為には必要なスキルだった。
今回はかなり使えるスキルを取得することができて本当に良かった。
最後は敏捷だ。
ボス部屋のウルフリーダーもウルフも【敏捷アップ(D)5】を所持していたからスキル経験値をかなり稼げた。
数日でホーンラビット狩りの時に取得した方はスキルレベルが5から6に上がった。
ダンジョン産のスキルも最終的にはレベル3から6まで一気に育ってることできた。
【敏捷アップ】スキルが二つともレベル5になったことで予想通り【敏捷強化】スキルを取得する事ができた。
強化倍率は【MP強化】スキルと同じようでスキルレベル1で1.1倍だった。
なので基礎敏捷と〈纏〉を足したものに、強化倍率を掛けると612になる。
(215+342)×1.1=612
強化倍率を掛けて612になった敏捷にパッシブスキル分の400を足すと、最終的に敏捷は1012となった。
612+400=1012
初の四桁は防御に一度は抜かれたものの、やはり敏捷だった。敏捷が四桁になったことで、今まで以上に魔攻と魔防の低さが気になるようになった……はやく上げたいな。
冒険者ギルドの図書館に着いてから、周辺の魔物やダンジョンについて調べてみた結果――次は〈犬人と小鬼ダンジョン〉に行く事に決めた。
日帰りじゃなければ他にも良い場所はあるが……残念ながら日帰りで行けるところで探すと一つしかなかった。
〈犬人と小鬼ダンジョン〉の魔物は、一階層ゴブリン、2階層コボルト、3階層ゴブリンとコボルト、4階層ホフゴブリンとゴブリン、ボス部屋はダンジョンボスのコボルトリーダーとコボルトとなる。
〈犬人と小鬼ダンジョン〉に関して得た情報の中で一番注目したのは、4階層もボス部屋と同じ造りになっているらしい。
下級ダンジョン以上だと5層ごとにボス部屋があって、一番最後の部屋だけをボス部屋と呼ぶ。
例えば、下級ダンジョンだと1階層から10階層まである。この場合は10階層だけをボス部屋と呼び、5階層のことを『中ボス部屋』と呼んでいる。
だから下級ダンジョンは1〜4階層、5階層または『中ボス部屋』、6〜9階層、10階層またはボス部屋みたいに冒険者などは呼ぶ。
中ボス・ボス部屋と呼ぶか、5・10階層と呼ぶのかは人それぞれになる。
〈犬人と小鬼ダンジョン〉は初心者ダンジョンだけど、4階層もボス部屋になっているから下級ダンジョンとかみたいに『中ボス部屋』とも呼ぶらしい。
〈犬人と小鬼ダンジョン〉の『中ボス部屋』には『中ボス』としてゴブリンの上位種――ホフゴブリンがいる。
まあウルフリーダーを討伐した後だから、ゴブリンの上位種は警戒する必要はないが油断はしない。
ボス部屋のボスとしてはコボルトの上位種――コボルトリーダーがいる。
ゴボルトは単体だとゴブリンより少し強くて、ウルフよりは弱い魔物だ。
まだコボルトがどんな動きをするかは知らないが、ウルフを既に討伐している俺なら苦戦することなく攻略できるだろう。
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