第37話 図書館2
昨日はギリギリだったが『スライム洞窟』を攻略することができた。
ビックスライム討伐もギリギリだったが、あと少し帰るのが遅かったら領都門も閉まっていた。
討伐してから30分くらい経った時に帰る時間ヤバくね? と思い慌てて洞窟の外に出たら予想通り日が沈みかけていた。
昼くらいから洞窟攻略を始め、慌ててダンジョンを出た時は、日が沈みかけの夕方17時過ぎくらいだった。
領都門は19時には閉まるから余裕を持って18時半までには門に着きたい。
なので途中まで走って、行きの半分の時間で急いで帰った。
そして今日は冒険者ギルドの図書館で魔物、ダンジョンなどの情報集めている。
近くにあるダンジョン中で良さそうなのは〈岩の巨人ダンジョン〉と〈紛れ込む小鬼ダンジョン〉だった。
他の良さそうなダンジョンは距離的に日帰りが厳しかったり、難易度的にも難しいそうなので選択肢から外した。
グロース帝国内のダンジョンは攻略難易度で五つに分けられている。
難易度が低い順から初心者ダンジョン、下級ダンジョン、中級ダンジョン、上級ダンジョン、7ダンジョンとなる。
初心者・下級ダンジョンは誰でも入ることができ、中級・上級ダンジョンは冒険者登録などをした人だけが入ることができる。
一番難易度の高い7ダンジョンに入ることが出来るのはグロース帝国の皇族、四大侯爵家、Sランク冒険者だけだ。
一般人が入る方法は一つだけだ。
冒険者ギルドで冒険者登録をし、実力でSランクまで成り上がるしかない。
俺の場合は四大侯爵家なので入ることは出来るが……選定の儀からいろんな変化があったし、実力的にも厳しい。
そんな感じで俺が選べるのは初心者か下級ダンジョンのどちらかだ。
俺のレベルがまだ25なので、初心者ダンジョンを選ぶことになる。
初心者ダンジョンの階層は1から5階層まである。初心者ダンジョンの5階層は一般的に『ボス部屋』と呼ばれ、そこにはレベル50の魔物がボスとして待ち構えている。
これについてはどの難易度のダンジョンも同じで最終階層=『ボス部屋』と呼ばれる。
そのボスを討伐することでダンジョン攻略は達成される。
レベル50以上の魔物がいるダンジョンからは、初心者ではなく下級ダンジョンとなる。
まず明日から向かう予定のダンジョンは〈岩の巨人ダンジョン〉と決めた。
その理由は二つある。
一つ目は今の俺が一番求めているロックスライムがいること。
二つ目は〈紛れ込む小鬼ダンジョン〉よりも近い場所にあるから。
明日から向かう〈岩の巨人ダンジョン〉の一番の特徴は、ダンジョンボスがゴーレムという魔物だ。
この魔物の見た目は簡単に言ってしまえば岩の巨人。ボスがゴーレムだから〈岩の巨人ダンジョン〉と名付けられたのだろう。
初心者ダンジョンの階層は、階層ごとに現れる魔物のレベルが決まっている。1階層はレベル1から10の魔物、2階層はレベル11から20の魔物と、こんな感じで階層こどに現れる魔物のレベルが決まっている。
〈岩の巨人ダンジョン〉の魔物は、1階層がスライム、2階層がロッククラブ、3階層がロックスライム、4階層はロッククラブとロックスライム、そして『ボス部屋』がダンジョンボスのゴーレムとなる。
1階層はレベルが低いスライムなので、あまり時間を掛けずに突破する予定だ。
2階層はロッククラブというまだ討伐したことがない魔物だけど、ここもあまり時間を掛けずに突破する予定でいる。
3階層から突破は考えずに、しばらくの間はロックスライム狩りに集中し、レベル上げなどをしたいと考えている。
俺のレベルは25で3階層の魔物のレベルにも合っているし、ロックスライムを倒す事によって、今一番求めているダンジョンスキルの【土魔法】が取得できるだろう。
新しい魔物のロッククラブは図書館で得た情報によると動きが遅いので、2階層で遭遇しても狩らず進む予定だ。
一度狩ってしまうとロッククラブも狩りたくなりそうなので出来れば狩りたくない。
4階層は攻略する前に、2階層でロッククラブを何回か討伐して、4階層でロッククラブとロックスライムを同時に討伐した方が効率的に考えても良さそうだからだ。
4階層で納得いくまで成長することが出来れば『ボス部屋』へと進みダンジョンボスのゴーレムを討伐して〈岩の巨人ダンジョン〉を攻略する予定になっている。
攻略後はゴーレムの〈纏〉達成条件1まで周回して、達成条件2を目指さないのなら〈紛れ込む小鬼ダンジョン〉に行くことにする。
〈紛れ込む小鬼ダンジョン〉の魔物は、1階層ホーンラビット、2階層ゴブリン、3階層ウルフ、4階層ホーンラビット、ゴブリン、ウルフ、『ボス部屋』はダンジョンボスのウルフリーダーとウルフとなる。
このダンジョンはホーンラビットとウルフの動きが速いので、その速さをどの様に攻略するかがポイントである。そんな中ゴブリンだけは、動きも速くなくホーンラビット、ウルフと違って獣でもない。
ダンジョン名の通りゴブリンの存在は紛れ込む小鬼となっている。
そんな〈紛れ込む小鬼ダンジョン〉は重力魔法がかなり効きそうなので、攻略はそこまで難しくないと思っている。
『ボス部屋』にいるウルフの上位種ウルフリーダーがどのくらい強いのかによって難易度は変わるだろう。
こんな感じで、今後の予定は二つのダンジョンを攻略しながら成長することになった。
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