招待状



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同窓会後のお楽しみ会の催し物として、

イベントを企画しています。


よろしければ、このカードに、

あなたが中学時代に好きだった人の名前を記入して、

同窓会2次会に持参してください。


『中学の時、誰が誰を好きだったか解る図』

を制作したいと思っております。


中学時代の恋なんて時効です。

皆様の参加をお待ちしております。


お楽しみ会主催者のアキナイより



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「なんじゃこれー!」

オンボロアパートの一室で、モモカは叫んだ。


わたしも、その手紙の内容に驚いた。

だって、わたしも書かなくてはいけないって事でしょう。


「アキナイって言ったら、あの守銭奴のエロエロ野郎でしょう!」

エロエロ野郎の件は、まあわたしたちに落ち度があるのだが。


「なんでわたしが書かないといけないのよ!」

モモカはお怒りだが、


「でもアキナイくんの商売って、ウィンウィンは絶対だったはず。

それはみんな知ってるでしょう。必ず結果的には得をする。

それに参加しないってのは、損じゃない?」


わたしの言葉に、モモカは口止め料とその後の事を思いだしたのかも知れない。

少しにやけて、

「まあ、そうだね。でも恥ずかしいよ」


みんな守銭奴と言いながらも、ウィンウィンは絶対のアキナイくんを信頼していた。

その信頼があるのであればこそ、きっとみんな参加するはずだ。


きっとモモセくんも。


そしてわたしへの手紙には、もう一つの手紙が、


『モモカちゃんとモモセの身辺調査完了、成功確率は高いと思われる』

あいつ、色々裏で動いているらしい。



つづく

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