『魔石について』

魔石とは文字通り、魔力を有している石の事である。


そしてこの国では、魔石は一応魔物に分類されている。(その理由は以前に少し説明した事があるので、ここでは割愛させてもらおう)


※《気になる、もしくはあんまりよく覚えていない方は『クボタさんの魔物図鑑 その101』を見てくれ。そこに書いてある……感謝するんだな。普段メタい事を言わないはずの俺が、わざわざその掟を破ってこうして教えてるんだ。そーゆうのは今回だけだからな?》


ちなみに、魔石類の魔物は『動かず、魔力だけは持っている』のならば、その全てが魔石に分類されるようだ。


ただし、今回はその中でも……


〝ただ単にマセキとだけ呼ばれ、戦闘職の人間達が魔具等に装着して使用している加工、研磨済のもの、または魔石類魔物が砕けて複数個小柄な物が出来上がり、そのままの状態でも簡単に携帯、使用可能なもの。つまり魔法の補助のみを目的とした道具としての魔石〟


について書き記しておくとする。


その多くは元々魔力を持っていた生物の死骸等で出来ているらしい。つまり俺の元いた世界で言う所の、化石みたいなものだな。


また、これは当然ながら『既に生物ではない』状態となっているが、魔力がそこから漏れ出す事はないらしい。(というかとっくの昔に凝固しているから放出しようがないのだ。)


ただし、出来たばかり(どの状態から〝出来たばかり〟というのかはよく分からないが……)の物で、なおかつそれの一部となっている者が強力な魔力を有していた場合には、飽和状態となった魔力がそこから漏れる事もあるみたいだ。


ちょっと話が逸れるが……

そうして漏れ出た魔力が結構な量だった場合、周囲の草木や魔物等が影響を受け、本来ならば魔力を持たないはずの動植物達が魔力を持っていたり、性質自体が変化する事もあるので、そのような場所に行く際には注意して欲しい。何が起こるか分からないからな。


話を戻そう。

で、その魔石を加工、研磨したものが戦闘職の者達が使う魔具等に取り付けられるのだ。


そして、その使い方はと言うと……特にない。

あくまでも魔石は魔法を使用する際の補助、アシストをしてくれるだけの存在なので、特にこれ自体をどうのこうのして魔法を発動させる。というワケではないのだ。


とはいえ、魔術士、剣士等の戦闘職の多くは手から魔法を発動させる事が多く、彼等が手に持つ武具、魔具の先端にある魔石は〝あるだけ〟で発動時に反応し、自らの魔力と共にそれを打ち出してくれるのだから、〝あるだけ〟で充分、役には立っているのだがな。


それと、今の発言で気付くとは思うが……魔石は消耗品なのである。


だからたまに取り替えるか、武具、魔具自体を新調しないといけないぞ。(ちなみに、魔石は〝一日に一回魔法を使用する〟と仮定すると……安物なら一カ月から三ヶ月、まともな物では半年くらい持つみたいだ。)


費用が、かさむな。

俺は魔物使いで良かったのかもしれない……




ふぅ……まあ大体これくらい書いとけば良いか。

やや説明が重複しているような箇所もあるが、それはもう気にしないでおこう。


まあ、これでも『ざっとメモした』程度なのだが、重要な部分は書き残せたと思うしな。

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