誰かが参戦すると、背景がスマブラになる。(?)

『6,7,8…って8が出せない!?』

『嘘!?社長もう出し終わったの!?』

『社長、カードを出すのはやめてください!俺手札が場の数字より遠くで出せないんです!あ〜!自分のカードが出せない!』


「……………何やってるんですか?」

「ん、あぁ。春川さん、こんばんは。今やってるのはトランプのWスピードだね。」


 一人声を上げれば、また一人やられていく。何度も聞いたその断末魔をバックにしながら、先程やってきた春川さんの質問に答えていく。


「簡単に言うと、手札を先に無くした方の勝ち。って感じかな。」


「そうなのですね………」


 そう言いながらも、目線はトランプへ向いている。初めて見る光景なのだろう、その視線は興味で染まっていた。きっと、やってみたいのだがやり方が解らないって所かな?よし、また僕の勝ち。ここでまた1人落とした。


「春川さん、南先生もトランプのルールは知ってるし、気になるんだったら教えてもらいなよ。あの人は一応教師だし、分かりやすいと思うよ。」


「い、いえ、そんな。迷惑ですよ。」


「大丈夫だよ、あの人もう仕事は終わってるはずだから。ねぇ、南先生?」

「いやいや、社長。なんで知ってるんですか。私、一度も社長にその事言ってないのですけど?」

「提出された書類から判断したよ。仮に終わってなくてもやらせたけどね。それじゃ、宜しく。」

「わかりましたよ……じゃあ春川さんはこっちに来てね。」

「その……宜しくお願いします。」


 にょっと出て来た南先生はそのまま春川さんを連れていった。彼女には伝わっていないだろうが、これでトントンということで。さて、と。


「君達はどうする?あ後半分ぐらいになったけど、まだ続けるか?」


『まだ半分の勘違いだろ?社長!』

『今度は私が相手よ!』

『まだまだここから!』

「……社長。俺達は、貴方に勝ち、つまみを作ってもらいます!絶対に食べさせて貰います!」


 君達のやる気の理由が酷すぎない?若干、じゃないけど。敬語も抜けてるし……ま、いっか。これもコレで面白いし。






 ・・・・・・




「6.7.8.9.8.7.6。これでおしまいだね。」

「…………参りました。」


 最後の敵、透を倒し合計社員32名、全てを倒した俺は、帰る準備を始める。ここに居ると、また何かに巻き込まれるからな。


「………イカフライ、食いたかった。」

『塩もみされた枝豆。』

『チーズポテト。』

『だし巻き卵……』

「お前らは一般高校生に何を求めてるの?」


 その食べ物を高校生が作ること何てまずあり得ないはずなんですけど……だし巻き卵だけは嫌だ、出汁作るのが面倒くさい。さっさと帰ろう。もう家に帰って、寝


「フッフッフ。お困りのようだね、お兄ちゃんの社員達よ!」

『「あ、貴方は!?」』


 ………たかったのになぁー。


「音野弥登の妹にして、人気声優が一人!             

 音野 七海、参戦!というわけで、どうゆう状況か教えてくれたまえ、お兄ちゃんよ!」


何故だろう一瞬彼女の背景に参戦の文字が見えた気がしたんだけど……某ゲームをやり過ぎたか。


「トランプのWスピードで全員と勝負して全員に勝利した。」

「……そりゃこうなるよお兄ちゃん。元トランプ大会総合優勝者に挑めばそうなるよね。お兄ちゃんって、あの時Wスピード部門以外では何の部門で優勝したっけ?」

「マジック部門、2倍真剣衰弱部門、ダウト部門だな。その中じゃ、2倍真剣衰弱部門が1番辛かったな。」


 あの時は、すべての部門が1日で終わらすため、休む暇が無く、全てが終わった時はとても眠たかったな……今となってはいい思い出だ。


『トランプ総合大会優勝者!?』

『その中でも難しいと言われている2倍真剣衰弱を優勝してる!?』

「……そりゃ勝てないわ………はぁ。」


 思い出に浸ってる時に、透社員の溜息が聞こえたが、無視。そんなことよりも。


「つまり、あれか?やるのか?」


「そう!お兄ちゃんに弟子入りしてから、5年が立ったけど……、させてもらうよ!お兄ちゃん!」


 いやそれ将棋界用語ですけど?トランプには関係ないよ?そのような言葉は無いよ?


 そう思いながら、トランプの色を赤と黒で分けて行く。師匠としては、弟子が何処までやれるのか、見てみたい気持ちもある。でも、本当の理由は………小声で七海と話す。


「…………本音は?」

「社長室にある、お兄ちゃんがイチから作ったカレー頂戴!」


 飯欲しさだと思ったよ。あのカレーは、スパイスから作った物で、作るのに一週間掛けたから、譲りなく無い……殺るしかない。


「……良いぞ。勝ったら七海にくれてやる。」

「言質取ったよ!どんな味かな〜」

「勝ってから考えるんだな。……尋常に」

「そうするよ。、お兄ちゃん。……尋常に」

「「勝負!」」



 トランプ総合大会優勝者とその弟子による、恩返しと、夕食のカレーを掛けた戦いが幕を開けた。










 ―――――――――――――――――――――――


 おはようこんちはこんばんは〜。ミコトです。


 見てくれてる方に連絡を。

 

この小説は不定期更新となっておりますが、実際は作者のやる気しだいです。

 元々として、こんなにも遅くなったのは学校が忙しかったからですね。テストは多分乗り越える……

そう信じてる。 

 なので、これからも気長に待ってくれると有難いです。皆さんの頭の隅に、記憶に残れるように頑張ります。

 以上、ミコトでした。


 読んでくださり、ありがとうございました!



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