警察庁長官 音乃 智成=親父
「とりあえず……大丈夫かい?春川さん。」
「私は大丈夫ですけど弥登君、腕の怪我が……」
自分は大丈夫だとアピールしながら、僕の腕の怪我をしてくるのを見て、本当に怪我してないのだと分かり安堵する。心配をかけないようにして、なおかつコチラの心配をしてくれる春川さん。優しすぎませんかね?
「あ………うん、大丈夫大丈夫!普通に動かせるしね。うん。」
「でも……」
嘘です。メッチャ痛い。青あざだらけだし動かせてるから骨は折れてないたろうけどひびができてると思うけどこれ以上は心配されたくないためフリを続ける。いつもとは違う喋り方に少し恥ずかしくなった。
「また派手にやったなぁ?弥登よ。ワシが直々に鍛えてやっているのに。」
「うるさいな、親父。言われなくても分かっているよ。」
言いながら後ろを向き、警察の中のお偉いさん
警察庁長官である親父と話始める。
「それで、アイツはどうなるんだ?僕としてはもっと罪を重くしたいのだけど?」
一応になってしまうが、ウチの従業員だからね。まだ仕事をしていないけど、ちゃんと契約もしたし。
「気にしなくて良い。わしがきちんと見てたし、お前の怪我、凶器、被害者の話で重くなる。現行犯だしな。」
言いながらストーカーを縄で縛る親父。無駄のない縄縛りをして、巡回中の警察2人組に引き渡す速さは流石長官だった。
「しかしお前があんなに取り乱す理由がわかったわい。それで?いつ告るんだ?」
「そんな関係じゃない。れっきとした従業員だよ」
「なんだ、つまらんのう……」
疑うような親父の視線を躱しながら春川さんに話かける。
「紹介するよ。警察庁長官であり、俺の親父
「こんにちは、お嬢さん。ワシの名前は智成じゃ………ストーカーも捕まえることが出来たのでこれで大丈夫だと思いますよ。」
「改めてかしこまったって無駄だぞ、親父。」
今更紳士的な対要しても意味はないぞ親父……おっと、心の声が。同じ事言ってるな??
親父の事は無視して春川さんと向き合う。
「さっき親父も言ってたけど、これでもう大丈夫だと思うよ。」
すると、春川さんの目が潤んできて………ん?
潤んできて?
そう思ったときには春川さんが倒れてきて、
僕は受け止めることしか出来なくて
「………えっと…春川さん?」
「……………」
親父からのニヤけた視線を感じながら、僕はあたふたすることしかできなかった。
閑話休題
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