ストーカー退治と妹と

彼女の一面

「それでは、ありがとうございました。」

「お疲れ様。春川さん。」

「具体的な話はまた明日にして、今日はゆっくり休むのよ。」


 時刻は11時を回っているため、春川さんを一度家に返し細かい話をすることに。


「春川さん。ハイ」


「これは……名刺?」


「名刺には電話番号が書いてあるからね、困った時の神頼み程度に思ってくれたらいいよ。」


「まぁいざとなったら彼氏さんに助けてもらえばいいわ!」


「何言ってるんだ?」

「か、かれ、彼氏さん!?」 


 春川さんの顔がとても赤くなっている。言われなれていないのかな?それに、



 こんななんかに彼女なんて作っては彼女さんが可愛そうだ。


「いいじゃない!私、これでも25よ、25!こんなに可愛い娘がいないなんてありえないわよ〜もういっその事弥登君を……「給料引く「夜道には気をつけるのよ春川さん!」


「まったく……夜道には気をつけてね。何かあったらちゃんと向かうから。」


「……ありがとうございます。」


 その時の彼女の顔を見て僕は、彼女が可愛いと思ったんだ。








 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 Side???


「いったな。」


 彼女にあって、一目惚れした。

 彼女を毎日見てきた。なのに……


「彼氏さん……ね。」


 今日、ぽっと出の奴にあんな奴に……俺の方が絶対に、絶対に。


「待っててね……水月ちゃん!!僕が、僕が、必ず……君を……」





 僕のほうがいい事を教えないと………








 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「社長、名刺は?」


「問題ない。確認したがちゃんと動いてる。」


 言いながらスマホをいじり、電話を掛ける。


「もしもし?おじいちゃん?……うん、そう。場所はマークしてるから……うん。僕が?………まぁ、そうだね。分かった、すぐに向かうよ。」


「社長?お出かけですか?」


「ああ、おじいちゃんが行けってさ。今日はこのまま上がってもいいからな。」


 服の上からコートを羽織る。まだ春は始まったばかりで夜はとても寒い。


「さて、行きますか」


 スマホをいじりながら、星が輝く夜空の下を歩くのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る