タイトル回収

「お話、お受けします。これから宜しくお願いします。」


 部屋に戻って来てすぐ、春川さんからの返事を受け取る。後は少しずつ、少しずつ………フフ。


「わかった。宜しくね、水月さん。それじゃあ、契約書を………あ」


 しまった。契約書作るのを忘れてしまった。作らないと……


「社長〜契約書作ってきましたよ〜。」


「南先生……?」


 席を立とうとした直後、南先生が書類を持ってきた。その顔がニヤニヤしてるのを見て………嫌な感じがした。何故?


 南先生が持ってきた書類を水月を確認してサインをする。後は僕がハンコかサインすればいいんだけど………


「えっと……先生?契約書なんですけど『春川詩音をお手伝いとして雇う。代わりに、こちらからは給料、生活場所の提供をする。』ですけどあってますよね。」


「え?えぇ『春川詩音を仕事のお手伝い(声優、イラストレーターなどなど)として雇う。代わりに、こちらからは給料と生活場所(社長が住んでいるマンションの部屋一室)の提供をする。』ですね。」


「ちょっとまって?何かが違う気がするんだけと?取り敢えずその紙を渡そ」


「えぃ!(ハンコを押す。)」


「ああーーーーーーー!!!?何してるの!?」


「ふぅ、契約完了ですね!」


「『ふぅ』じゃないですよ!何やってるんですか!後ハンコ!いつの間に盗んだの!?」



 手元にあったハンコはいつの間にか南先生の手元に。だが、気づく。


「そ、そうだ!春川さん!春川さんはそれでいいの!?」


 そう!これは春川さんが主体の契約!ここで春川さんがなかった事にすればハンコの意味が無くなるはず……


「あの……その……」

「うふふ…春川さん、ちょっといいかしら〜」


 そう言いながら耳元でなにかを囁く南先生。止めたいけど無理やりなんかしたらそれこそ何言われるか分からない……「……音乃君、宜しくおねがいします。」


「嘘ーーーー!?!?!?」


 え、いいの?普通そこは駄目でしょ?というか南先生は春川さんに何吹き込んだの?凄い気になるんだけど!


「決まりですね!この書類は私が預かるわ!それじゃあ、お疲れ様でした〜!」


 そう言いながら勢いよくドアを開け、楽しそうに帰っていった。


「え、本当に?待って!ちょっとまてーー!!」


 気づいて声を上げた時にはもう、全てが遅かった。








 こうして、問題児は完璧少女を雇う事が出来たのであった。
















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


久々のこんにちは。ミコトです。

これ見てくれている人いるのかな?


これにより第一章は終わりです。

あいからわずの不定期投稿ですが、ふらっと見てくれるとありがたいです。

自分のよりも他の人の作品のほうがいいですね〜。

(もっと頑張らないと……)


面白かったらぜひ!フォローしてアップするのを待っていてね。



『第二章 ストーカー退治と仕事のアレコレ』


妹キャラ参戦!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る