会社の仕事とプライバシー
会社『カエリア』は様々な事を扱っているが特に気合を入れているのはアニメやゲームに関する仕事。
しかし、もともとが小さな会社なので、多くの作品を作っているわけでは無い。しかし作品のクオリティは最高基準を誇っている。
「ですが、アニメを見たり、ゲームの話でもでカエリアという会社は聞いたことが無いのですが?」
疑問に思った春川さんが質問してくる。というか、彼女。そっちに詳しいな………まさかね。
「それはここで作った作品ではないからな。他の会社の作品を作り変えたり加えたりするからだな。実際に作っているのはこちらだが、案はあちらからだからエンディングとかでも乗らない。」
「…………そうなんですね。」
話を聞いて納得してくれたようだ。
「こちらの話は以上だ。何か聞きたいことは?」
「会社の事はわかりましたが気になることがあります。あの日、雨が降っている中倒れていた貴方を私が助けたのはなぜわかったのですか?倒れていたので、顔を見られていないと思ってたのですが。」
「あーーー………えっとね………引かないでね。」
首をかしげている春川さんに言う。
「意識が落ちる直前に………足が見えて………そこから判断しました………ゴメンナサイ」
警戒を上げた彼女に全力で謝った。怒っているのが目に見えて分かるし若干距離が近い気がする。けど顔が赤いので少し可愛く思ってしまう。
「私じゃないとは思わなかったのですか?音乃君」
「……僕は、周りを見てると大体分かってしまって。後、あの日春川さんストッキング履いていたし。」
「社長のそれはおかしい。普通じゃ出来ないよ」
南先生が苦笑しながら会話に入ってくる。そうかな?普通だと思う。人よりも少しおぼえが良いだけだ。
「………え。それじゃ、つまり…」
春川さんが何かを思ったのか、声を震わせているさっきよりも顔が赤いんだけど?
「私の……足のサイズも……?」
「え、うん春川さんの足のサイズって(プライバシーの問題のため載せれません)であってるよね?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?」
目の前が暗くなる時、最後に見た光景は、顔を真っ赤にしてる春川さんと呆れ顔をしてる南先生。そして自分のほほが傷んでる事だった。
プライバシー大事。
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