お手伝い
―星晶高校―廊下―
春川さんと行動してて思ったのは、とにかく視線が多かった事だった。
僕は春川さんの前を歩いているのに視線が多い。得に嫉妬や侮蔑の視線が集まっていた。この調子だと春川にはもっといるんな視線が飛んでるだろう。当の本人は気にしてないようだが。
「音乃さん、先生が言ってた手伝って欲しいと言っていた内容とは?」
春川さんが質問した相手が僕だとわかった途端の視線が一気に増えた。視線が視線なため、ウザい。努めて返信をする。
「外で行うと言っていたけど内容は分からない。聞いといたほうが良かったよね。ごめん。」
「気にしなくてもいいですよ。気になっただけですから。」
「そう?……じゃあ気にしないでおく」
話しながら、下駄箱で靴に履き替えて、学校から出る。そのまま体育館裏へ。そこには、ゆったりした雰囲気を出す南先生がいた。背が低い事から生徒の間には、みーちゃんと呼ばれている。尚、本人は不服らしい。
「来ましたよ、南先生。春川も一緒です。」
「来てくれてありがとう、弥登君、水月さん。ここの倉庫にある道具を一緒に持ってきて欲しいの。流石にこの量は1人だと時間がねぇ。」
そこには山になっているテニスラケットとテニスボールがあった。この量は1人だと時間が掛かりそうだ。
「分かりました。これを何処に置けば……」
「僕も手伝います。」
「ありがとう、そのラケットはあの場所に置いてくれると嬉しいなぁ。」
こうして、放課後の手伝いが幕をあけた。
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