第7話 和也と平京田
無音和也(よばらずかずや)は出羽町に来ていた。
出羽町の高台で連絡を待っている。
『無音聞こえるか』
「あぁ聞こえる」
和也は遠くにいる平京田という男と通話していた。
和也の左胸には槐(えんじゅ)の花の刺青が施されている。
その刺青はとある人物の霊能力で、刺青に霊力を込めるとそれを相手の刺青に伝わり霊力を音に変換させ通信している。
便利ではあるのだが、霊力の消費量がかなり多くそこが短所だ。
『出羽組はどんな様子だ』
「屋敷には二人。ここ数日で最少人数だ」
『行けそうか』
ああ、と和也は応える。
「次の新月の日に決行する」
『わかった。成果を期待している』
通話が切れる。
和也は高台を降り、出羽町の宿に向かう。
あまのじゃくの祓い屋 多々良礼次郎 @TataraRyota
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。あまのじゃくの祓い屋の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます