第3話 母

母が養女だったと知ったのは、私が20歳の時である。

母は、母の兄の子供として育てられた。

実の父親は母がおじいちゃんと思ってた人でおじいちゃんは、たぶん70歳くらいで40代の愛人に子供が出来た。

母の実の母親は前の主人の子供が3人いた。母の実の父は自分の子供の母が可愛くて、自分が死んでからのことも考え、実息子の子供は男子3人なので、女の子も可愛からと上手く言って、養女にさせた。

なので母を育てたのは、母の兄と兄嫁。

私がおじいちゃんと思ってた人がおじさんで

おじさん3人は従兄弟だった。

母が知ったのも、母が高校生の時だったらしい。

昔の金持ちは、妾もいたし、戦争で夫を亡くした女の人も多かったんだろうと思う。

21歳で父と見合いをして、断われなかったのは養女だったからと前に話てたが、従兄弟のおじさんが見合いから帰って来て

「石原裕次郎に似てたぁ」と喜んでいたと聞いた。

父は結構男前で浮気もいっぱいしていた。

母の話は続く

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