第2話

そこに、小さな村があった。百人ぐらいが、仲良く暮らす村。


 お父さんは麦を刈りに。また狩りに出かけたり。


 お母さんは洗濯に。または店の物を売ったり。


 ある日の事。お母さんがいつのものように、川で洗濯をしていると、


娘「お母さん。小舟だよ!」


指す方向を見ると、そこには誰も乗っていない船が、どんぶらこ。どんぶらこ。


母「あら、流されちゃったのかしら……ん?」


 船から赤ん坊の泣き声が。偶然、近くの岸に当たり、止まりました。


 お母さんは洗濯を止め、その船に近づくと、そこには白い布に包まれた赤ん坊が。


「おんぎゃー。おんぎゃー」


娘「捨てられちゃったの?」


母「可哀想に……洗濯物、持ってきて。この子を村長さんの所に連れて行くわ」


 抱き上げると、布からポトリと何かが落ちた。それは、青いペンダントだった。

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