第278話 続・スズメさんのお家

 第145話↓の続きです。


https://kakuyomu.jp/works/16817139555149987426/episodes/16817330659271262391


 祖父の古い持ち屋の二階の壁を、直径20センチぐらいの煙突が貫通しています。

 前に住んでいた方が、煙そのまま置いて行ったのですが、そこが繁殖期のスズメさんのお家になっています。

 今は誰も住んでいないので、煙突も差し込んだままにしてあります。


 二メートルぐらいの長さの煙突で、中の和室側に突き出ている煙突の内側には、丸めた新聞紙を詰めて塞いであります。

 


 先日、その家の空気の入れ替えに行ったところ……

 何と。詰めてあった新聞紙が下に落ちていて、少量のワラ?や砂も畳に散乱していました

 スズメさんたちが中で動き回って、新聞紙が押し出されて落下したのでしょうか?

 

 煙突の中を見ると、下半分以上は砂や草で埋まっていたのてすが、上に隙間があります。


 血の気が引きました。

 隙間からスズメさんが家の中に入り、出られなくなっていたら……

 

 家は半月以上は閉め切っていたので、恐る恐る部屋を見て回りましたが、異常なしです。

 安堵しました(;'∀')


 急いで新聞紙を詰め直しましたが、煙突穴に手を伸ばして、やっと届くぐらい。

 詰める時に煙突を押し出してしまい、室内に残った部分は30センチほどです。

 引っ張り出そうにも、指先が届くだけでは無理。


 電気が通っていないので、夜は真っ暗で、父でも作業は出来ません。

 なので、翌日の明るい時間に、私が煙突を引き出しに行きました。


 低い脚立と新聞紙と軍手を持参し、脚立に乗って、どうにか煙突を内側に引っ張ることが出来ました。


 これで外に出ている部分と、部屋に出ている部分がⅠメートルぐらいずつに戻りました。

 新聞紙も少し深く詰め直し、一件落着。

 

 来年も、またスズメさんがお家を作るかも知れません。

 無事に冬を越せますように。

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