第276話 2024夏クールアニメ等の感想 (15)

●【大河ドラマ・光る君へ】


 今回は、見ていません。

 裏のBS12『サイボーグ009 VS デビルマン』を録画視聴したので。


 もう、まひろが『源氏物語』を書き始め、その先のストーリーが見えた気がしたからです。

 あらすじを読むと『道長はまひろに相談する』とありました。


 やはり、このドラマの道長はヘタレです。

 左大臣さまは、愛人に相談しなきゃ何も決められんのか?

 情けなくて、見る気が失せます。


 定子恋しさに政事を放棄した一条天皇。

 傾国の美女扱いの定子。

 そしてヘタレ道長。

 最期が描かれないまひろの夫に、花山法皇。

 

 期待していたんですけど、この有り様。


 定子は出産が原因で亡くなるのですが、苦しむシーンは描いていません。

 定子が苦しむシーンを視聴者に見せると、悪役扱いの定子の兄の伊周に同情が集まるからではないでしょうか?

 

 かと言って、善人役の道長がカッコイイかと言うと、そうでも無い。


 このドラマは、スーパーヒロインの紫式部を堪能するドラマでした。

 彼女と道長の恋や出世を邪魔する人は『悪』と割り切るしかありません。

 私には、もう無理だ……。



●【人形劇・平家物語】


 先週は見忘れましたゴルァ!


 義経は、平家が陣取る屋島に船を出す。

 嵐を超え、一行は阿波に漂着。


 平家軍の経盛は三人の息子を失いながらも、和議の道筋を探る。

 しかし義経軍は破竹の勢いで進軍。

 平家が陣を張る屋島に到達する。


 平時忠は、清盛の母尼と娘の建礼門院、その御子の安徳天皇を船に退避させようとする。

 しかし用意されていたのは、高貴な御方が乗る御座船では無く、唐船だった。

 唐船に乗る尼たちを発見し、乗り込む平家軍。

 時忠は、安徳天皇や女人たちの助命を乞うために、義経軍に投降するつもりだったのだ。


 平家の重鎮たちの軍議中、援軍が来るとの知らせが届き、一同は奮い立つ。


 そして夕刻。

 有名な『扇の的』のエピソードが描かれる。

 那須与一は名乗り出て、騎馬にて海に入り、見事に扇を射抜く。

 与一の弟は嬉し涙を流し、平家軍も天晴あっぱれと称賛する。


 しかし、両軍の小競り合いは続く……。



 歴史は残酷だ。

 時忠の策が成功していたら、女人たちは救われただろうか。

 華美な十二単を纏い、船に乗り込む姿は哀しい。



 これ、海のシーンはどうやって撮影したんだろう。

 浅いプールを作ったのだろうか。

 騎馬義経が馬に入るシーンを横から撮っているので、分割したプールの中央に通路があり、そこに人形を置いてると思うのだが。

 

 メイキング映像や記録は残ってないのだろうか?

 人形を操演した方々の証言などは、アーカイブとして残して欲っていて欲しい。

 


●【サイボーグ009 VS デビルマン】


 2015年製作のOVA三話を一挙放送。

 再放送中の『アルド・ノア』も見たが、こちらも同じ時期に制作。

 戦闘シーン作画が、どっちも『グレンダイザーU』より上に見える。


 石ノ森章太郎氏と永井豪氏の代表作のコラボ。

 キャラデザも違和感なし。

 サイボーグ戦士たちは、良い感じにリファインされている。

 不動明・飛鳥了・美樹も良い。


 『009』原作は全部を読んでないので、分からない部分はあるけど、それでも楽しめる。

 古典は、古典なりに熱くて面白いのだ。

 無理に現代風に改変して、失敗するよりはマシだ。


 『グレンダイザーU』に必要だったのは、この熱さだ。

 細い単調な線でノッペリ描かれたキャラじゃない。


 そして、開始直後に出たデビルマンの敵の『ジンメン』を演じた大塚芳忠氏の演技が光る。

 楽しく悪役を演じているのが感じられた。


 このOVAは、永井作品の敵役を的確に描いている。

 この時期に放送したのは、『グレンダイザーU』の影響だろうか。


 ●【ゼーガペイン】


 再放送中の、2006年製作の『マトリックス』ライクな作品。

 『マトリックス』が1999年で、その影響は計り知れない。


 このアニメも絵柄は古く感じるけど、『グレンダイザーU』よりは全然見られる。

 この頃には、CGロボットアニメの戦闘の魅せ方は確立しているように思う。

 あとは予算に応じて、いかに派手に魅せるかだろう。


 この作品、コクピットがスケスケで、外から見えるらしい。

 

 学校の生徒たち(データだけど)が、ゼーガペインのコクピットに居る主人公たちを発見するシーンは、何か良かった。

 その後、主人公の友人たちが敵メカに石を投げるシーンも。

 データなので、やる気さえあれば敵メカにダメージを与えられる設定だろうか。


 次回が最終回か?

 映画の宣伝のための再放送だろうが、昔の作品の再放送は歓迎する。

 思わぬ拾い物と出会えるから。

 

 

 今回は、ここで締めます。

 次回に続きます!

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