第275話 かわぐちかいじ氏 作『アクター』

 化膿止めの服薬の副作用で、両まぶたが腫れましたが、二日には快復。

 この件は近況ノートにも書きましたが、改めて追記します。


 腫れた顔は、もろに『四谷怪談』の『お〇さん』状態だったのですが、『お〇さん』と伏字にするのは、小学校時代のトラウマから。


 同じクラスの女子が「『お〇さん』と言うと、『お〇さん』が後ろに立つんだって」と言ったせいです😰


 当時のクラス文庫の棚には怖い漫画も置いてあり、その中に『実録・四谷怪談』的に内容の本もありました。

 これが怖くて、その上に上記の言葉。


 それは無いと思いつつも、今も『お〇さん』と言ったり書いたりするのは避けています。


 

 で、タイトルにある漫画、かわぐち氏の『アクター』。

 『アクター』と『沈黙の艦隊』は、父が持っていました。

 いつのまにか処分したようで、今はありません。


 うろ覚えですが『沈黙の艦隊』は、「アメリカの潜水艦は、二隻いたッ!って話の巻まで在った筈。


 『アクター』は、『四谷怪談』を扱った劇中映画『お梅の恋』の辺りから最終巻まで在りました。


 この『お梅の恋』が良かったんですよ。

 

 お梅は、伊右衛門を婿に取ろうとする豪商の娘。

 『四谷怪談』原作では、婚礼の夜に『お〇さん』の霊に取り憑かれ、伊右衛門に斬られて息絶えます。


 けれど劇中映画のお梅は、何としても伊右衛門を奪おうとする一面もあり。

 そしてラストシーン。

 伊右衛門は妻の幽霊とお梅の指を掴み、「三人で共に地獄へ」と炎上する屋敷の中に消えます。


 この劇中映画は、今も大好きです。

 当然、演ずる役者たちの背景や撮影シーンもたっぷり。

 伊右衛門和演じた主人公のキララと、お梅を演じたアイドル菊池英子は、その後に結ばれる……と言う感じで漫画は終わっていました。


 『沈黙の艦隊』よりも、こっちを映像化して欲しいです。

 劇中映画の扱いでない、単独作品としての『お梅の恋』が見たいです。

 

 『四谷怪談』としては、男と二人の女の情念がメインに描かれた内容で、異色の恋物語となっています。

 どこか、作ってくれませんかねえ?

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