第268話 2024夏クールアニメ等の感想 (11)

●【大河ドラマ・光る君へ】


 33話を視聴。 

 見所は最初の十五分の宮中生活と、ラストの坊さん大集合。

 やはり、人が多いシーンは映える。


 ここに来て、ようやく中宮に仕える少女(女のわらは)が登場。

 十二単の女房たちが多数出ると、画面が一気に華やぐ。

  

 研究によれば、残存する源氏物語絵巻の中には、女性絵師の手によるものではないかと思われる絵があるらしい。

 確か、四十四帖『竹河(二)』と、四十五帖『橋姫』の絵巻だったと思う。

 同じ制作集団の作品で、その中に女性絵師が居たのかも知れない。

 

 『竹河(二)』は、玉鬘の娘たちと多くの女房が集う華やかな絵。

 『橋姫』 は、宇治の里に住む姉妹(源氏の姪)が描かれている。

 楽器を携えた姉妹の手前には、女房と女のわらはが居る。

 月下で寄り添う四人の女性は、 『竹河(二)』とは対照的だ。


 私は、後者が好みだが。

 


●【Jリーグ開幕戦 ヴェルディ×マリノス】


 BSでの再放送。

 1993年5月15日の開幕戦。

 

 ヴェルディの監督は松木安太郎氏。

 ラモス・カズ・北澤・武田(敬称略)など往年の名選手が揃う。


 この試合の解説で『ワイヤー』と云う用語を始めて聞く。

 『ディフェンシブハーフ』のことだが、後に『ワイヤー』は使われなくなったと思われる。

 

 両チームとも平均年齢が29歳ぐらいとかで、ベテランが頑張っていたようだ。

 その後に若手の育成も進み、現在がある。

 歴史は胸熱だ。



●【カミエラビ】


 深夜に再放送中のCGアニメ。

 チャンネルを変えたら放送していたが、五分も耐えられず脱落。


 モデリングキャラに難あり。

 下から見た煽り顔って、そのまま動かすと不自然すぎる。

 やはり手描きの修正を加えないと、可愛くない。

 CGは、未だに上手に嘘を描けないのだ。


 手描きの良さを再認識できる作品ではある。



●【人形劇・平家物語】


 一の谷の合戦後。

 義経と静御前は京で再会。

 桜が舞い散る並木の下で語り合う姿は美しい。

 白馬を牽いてお供する弁慶は、二人の様子についつい顔を背ける。


 頼朝の屋敷に預けられていた義仲の息子の義高。

 だが、頼朝は義高を処刑し、義高に淡い恋心を抱いていた大姫(頼朝の娘)は病に伏し、二十歳で死去したと言う。

 息子の死を知った巴御前も鎌倉を去り、その後の行方を知る者はいない。


 また頼朝は捕らえていた平重衡しげひらの本心を探るべく、白拍子の千手せんじゅに夜伽をさせるが、二人は恋仲に。

 けれど重衡しげひらも斬首され。千手せんじゅのその後は不明。


 鬱鬱展開が続く。

 

 平家物語では、重衡しげひらが処刑場に護送される途中で妻と再会する場面がある。

 この人形劇版では、千手せんじゅとの恋を優先してカットしたのか。


 千手せんじゅは、物語によっては重衡しげひらの死後に後を追ったとか、出家したとか様々に描かれている。

 そもそも、実在したか疑わしいようだ。

 だが、やはり白拍子は絵になるので出したい気持ちは分かる。



●【神之塔】


 何話か知らないけど、久々に分かりやすい話だった。

 仲間のガタイの良い片翼の青年が、自分の過去を語る。


 人体実験の結果、ただ二人生き残った片割れで、もう片割れの友人が映った写真を見て、彼に会うために独りでその場所に向かう。

 会う……とは、戦いになると云う事だろう。


 そして前主人公の親友の薄青髪も、チームを率いて出立する。

 二組の友情が描かれた話。


 分かりやすかったのは、仲間キャラの台詞の応酬が少なかったからか?

 『フリーレン』も『選抜試験編』はキャラが多かったけど、『』が在った。

 

 キャラが多くて喋りまくりだと、話に追い付けない。

 私が歳を食っただけかも知れんが。



 はい、今回はここまでです。

 次回に続きます。

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