第262話 2024夏クールアニメ等の感想 (8)

●【モノノ怪】


 『のっぺらぼう』の前編を視聴。

 今までで、一番分りやすい話のような。

 相変わらず、画面構成の妖艶さに唸る。


 主題歌担当のチャーリー・コーセイさんは、初代ルパン三世の主題歌を担当した方だったのか!

 テロップを見た時は「ん? このお名前は……」と既視感があったのですが、御本人でしたか。

 こいう方を主題歌に持って来るスタッフのセンスの隙の無さ。

 感服いたしました。

 


●【人形劇・平家物語】

 

 義経と静御前の恋物語が描かれる。


 京の町に入った静と母尼。

 今の京を統治しているのは、『九郎義経』だとの噂を聞く。

 

 九郎は静の幼なじみの名であり、それが気になる静は鼓の稽古も上の空。

 母尼に咎められた静だが、義経に会うために白拍子に戻ることを決意。


 義経方の軍議後の宴席に呼ばれた静は、舞を披露。

 義経は、白拍子が幼なじみに似ていると気付き、夜道で二人は再会する。

 

 一方、平家討伐を命じた後白河法皇は、平家が持ち去った『三種の神器』が失われることを危惧。

 義経も、『三種の神器』奪還の使命に不安を覚えていた――。



 アニメ版の『平家物語』の静は、キャピキャピ三人娘の踊り子の一人。

 宴席で三人で舞い、そこで義経は静に惚れる。

 膝丈袴に衣を被って、アイドル風に舞っていた。

 白拍子姿は、最終話ラストに一瞬だけ映った気がする。

 平家滅亡後の義経と静の話も見たかった。


 今話の冒頭には、敦盛も登場。

 恋人の姫君に別れを告げる。

 アニメ版は本家『平家物語』に忠実に、敦盛の最期もやってくれた。

 こちらの人形劇版にも期待……と書くのはアレだが、避けて通れない逸話だ。

 心して見よう。

 


●【多数欠】【神之塔】


 両方とも、ながら見。

 限定空間でのデスゲーム・能力バトルの真っ最中。

 どっちも「ふ~ん」と、何となく納得する。

 良くも悪くも無し。

 

 『多数欠』は、「多数欠」が関係ない話になってないか?

 生徒会長の過去話は良かった。

 

 

●【グレンダイザーU】


 敵の赤髪ワルキューレみたいなキャラも一瞬で変身か。

 やる気が無いな。

 何で、変身中に全裸にならないのだコラ!

 それでも永井先生原作作品か!


 回想シーンのデュークの顔アップ作画は、輪郭も太くて美しかった。

 今回は、顔アップの止め絵に良い絵がある。

 そこしか、作監の修正が入っていないのか?

 

 兜甲児の作画はヒドイ。

 小学生かと思うぐらいに幼い。

 

 赤髪ワルキューレの妹のルビーナがデュークの婚約者だった。

 かくして、デュークと婚約者姉妹のドロドロ愛憎劇が展開されるんだな。


 どっかの街で市民を避難させた後に戦闘ってのは、騎士道精神らしいが、まさか海外展開のためか?

 前回も、市民が逃げ回るシーンが無かったし。

 『進撃の巨人』は市民がゴミ状態だったが、犠牲描写が無い方が海外に売りやすいのだろうか。


 今回は、グレンダイザーの戦闘作画は良かった。

 前回で鉢合わせした『邪悪な渚カヲル』と『綾波モドキ』が、どうなったのか気になるところだが。



 さて、今回はここまで。

 次回に続きます。

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