第260話 2024夏クールアニメと番組の感想 (6)


●【大河ドラマ・光る君へ】


 30話を視聴。

 洪水を収めるために道長娘の彰子を入内させたのに、今度は日照りとは。

 入内をそそのかした安倍晴明に嫌味のひとつも言えない道長は、やっぱりヘタレ。


 まひろは、幼い娘の賢子を構ってやらずに執筆活動。

 寂しさに怒りを募らせた賢子は、まひろが書いた草紙に放火。

 何とか火事は免れたものの、まひろは娘を叱る。

 うーむ、賢子は最愛の道長の子なのに、この放任ぶりはどういうことだ?


 ……ここで気付く。

 このドラマ、主人公のまひろと道長を諫めるキャラがいない。

 まひろ父も、「賢子は、お前に遊んで貰えなくて寂しかったんだ」とか言えよ。


 そして、ラストはまたも道長がまひろの家に忍んで来る。

 たぶん、道長の要請で『源氏物語』を書くんだろう。


 今回から和泉式部登場だが……この色ボケ場末感はいったい?

 『恋多き女』を分かりやすく演じさせた典型例だ。

 なお、和泉式部を「好色」と評したのは、他ならぬ紫式部。

 『紫式部日記』の和泉式部評が基準になって、後世に伝えられたようだ。


 和泉式部同様に二人の皇子と恋仲になった額田王ぬかたのおおきみには好色のイメージは無い。

 紫式部は清少納言をも辛辣に評している。

 女は同性ライバルに厳しいな。



●【五輪・スポーツクライミング】


 ボルダリング・男子準決勝。

 チャンネルを変えたら放送していた。

 世界大会などが放送していたら観ていたが、今回は驚いた。


 細長い壁にステージが四つで、四人が同時に課題にチャレンジ。

 誰を見れば良いのか分からず困惑する。

 カメラ担当も困っただろう。

 東京五輪では、一人ずつのチャレンジを映していたと思うけど。


 そういえば、東京五輪の男子ボルダリングで、誰も完登できなかったヒマワリ型のホールドのあるステージがあったけど、あれはどう登るのが最適解だったのか?

 未完登の場合は、見本パターンを観客(視聴者)に見せるべきだ。


 当時の某SNSで、女子のヤンヤ・ガンブレットが試しに挑んで完登したとのレスを見たが、真偽はともかく在りそうな話なのが何とも言えん。

 当時のガンブレットは無双状態だった。

 


●【人形劇・平家物語】


 ……時間を間違えて、途中から観た。


 鎌倉に身柄を預けられた巴御前。

 捕虜と云うことだが、小袖と打掛を与えられて好待遇。

 義経の配慮だろうか。

 

 巴の息子の義高は、頼朝と政子の娘の大姫と睦まじく過ごしている。

 それを不安そうに見守る頼朝と政子。


 一方、母の常盤御前を探す義経。

 結局、最後の10分しか観れなかった。

 何てこったい!



 ●【神之塔】


 一期に登場した主人公の親友の薄青髪が登場。

 主人公の彼女を傍に置いている。

 理由は、彼女が主人公を亡き者にしたと思い、その復讐のため。

 事実、彼女が高所から突き落としたのだが。


 主人公の彼女は歩けない振りをしつつ、一人の時は「ヒャッハー!」。

 その事実を知る薄青髪の目付きもヤバイ。

 主人公は冷徹な性格に変化した。


 ここに来て、私的な萌え要素が出て来た!

 いいぞ、薄青髪! もっとやれ!


 物語のキャッチコピーが「塔の何が彼女を狂わせたのか、お前を狂わせたのか」だったっけ?


 一応、「狂う」は放送しても大丈夫なんですね。

 上に「気」が付くとNGなのか。


 金田一耕助シリーズの『獄門島』も、トリックが変更してましたよね。

「季語が違っているが仕方がない」じゃ、推理にならないし。

 


 さて、今回はここまで。

 次回に続きます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る