第241話 2024春クールアニメ・ドラマ等の感想(13)

●【怪獣8号】


 おっとぉ!

 怪獣のシルエットが、もろ『巨神兵』(あるいは『エヴァ』)だった。

 怪獣が巨大化する時のBGMが特撮っぽかったのは良し。

 キコルが巨大斧で怪獣をブッタ斬るシーンも良かった。


 が、考えれば『進撃の巨人』の劣化版なんだよなあ。

 あっちは『立体起動』と云う、革命的な装置を登場させたし。


 こっちの見所は……コメディ部分なのか?

 まあ、今後の展開を静観しよう。



●【SYNDUALITY Noir】


 何話だっけ?

 街に『シルバーストーム』が接近。

 ぶつかれば、街は壊滅する。


 冒険者ドリフターたちは、全力で迎え撃つことに。

 で、郊外に偵察に出たカナタたちは、同化された機体コフィンに遭遇。

 協力して倒すが……


 『シルバーストーム』に同化された機体コフィンは、無人だった……のか?

 ひょっとして、搭乗者が居たのでは?

 居たとしても、同化された時点で生存は不可能だろう。

 あえて、不快なシーンを描かなかったと見た。

 


●【1986W杯決勝 西ドイツ×アルゼンチン】


 実況・解説は新録音。


 マラドーナが25歳でキャプテンを務めた試合。

 この前回大会で、ジーコに蹴りを入れて一発退場となった彼も成長した。

 試合の最中にタックルを受けて倒れるが、解説が「マラドーナらしい倒れ方」と言った。

 相手がファウルを取られやすいように、派手に倒れるのか?

 その辺もテクニックだろう。


 後半、アルゼンチン選手が右肩を脱臼してピッチを出るも、数分後に戻って来る。

 テーピングもせずに戻って来たのにはビックリだ。

 本人の意向でプレイを続行したらしいが、試合に勝ったので報われたか。


 当時の西ドイツ監督は、今年初頭に亡くなったベッケンバウアー。

 こうした伝説的試合が、観られるのは嬉しい。



●【大河ドラマ・光る君へ】


 第23話を視聴……したのだが、私は何を観たのだろう?

 国司の娘である姫君が、勤務中の父親の後ろに秘書の如く立ってるのだが。

 

 越前に來る途中に同行していた女房達は、どこ行った?

 なぜ、誰も年頃の姫君に付いていないのだ?

 

 父親の友人(未来の夫だが)と、結婚前の姫君が二人で夜にウニを食う。

 誰も傍に控えてないのかよ!

 つーか、ありえないシーンだぞ。

 最低限の時代考証はしてくれよ……。


 誉める所は、中宮定子と清少納言のシーンだけか。

 出産間近の定子が、小袖姿なのが気になるが。

 ちなみに、この内親王が産まれたのは12月だ。

 火鉢の中の炭が燃えてるカットぐらい入れろよ。



●【人形劇・平家物語】


 令和の大河ドラマより、昔の人形劇の方が時代考証がマトモとは。


 が、晒し首が並ぶシーンは、きついな……。

 僧兵たちが、清盛の似顔絵を描いた毬を蹴ってるシーンもスゲーな。

 

 この僧兵たちと平家軍が、奈良で衝突。

 東大寺が炎上し、大仏殿に避難していた庶民も巻き添えに。

 清盛の妻の尼君は嘆くが、清盛は全ての仏罰は自分が受けると言う。


 義仲の愛人の葵御前も登場。

 義仲と共に出陣する葵を、息子と共に見送る巴。

 

 巴と息子が義仲の無事を祈って食事をする一方で、義仲と葵は情事に耽る。

 しかし巴の手紙が届き、罪悪感に苛まれた義仲は、巴と息子の元に戻る。


 巴に見つめられ、バツが悪そうに顔を逸らす義仲。

 一方の葵は義仲を想い、「殿は私のもの」と呟く。


 歴史の『うねり』と共に、『個』の情念が描かれる。

 『光る君へ』に足りないのは、清盛のような豪胆なキャラだろう。

 道長が、そうあるべきキャラなのだが……。



 さて、今回はここまで。

 次回に続きます。

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