第240話 納豆に砂糖

 道民には、定番の組み合わせだろうか。

 納豆に砂糖と醤油を混ぜて食べる。

 私の両親も、これだった。


 当然ながら、私もその食べ方を継承したが、東京に住み始めた頃は驚いた。

 納豆に、砂糖を入れる人は居なかった。

 

 専門学校に在籍する道民は私だけで、砂糖と醤油を納豆に入れると言ったら、逆に驚かれた。

 いや、市販の納豆には大抵タレとカラシが付属しているのだが……


 結局、私も納豆に付属のタレを注いで食べるようになった。

 カラシは苦手なのでスルーした。


 考えてみれば、甘めのタレがあれば、砂糖と醤油の代わりになるのでは?

 と思ったが、父に言わせれば「タレでは味が薄い」。


 今では、私は付属のタレ。

 母は、タレと砂糖。

 父は、砂糖と醤油で食べる。


 なお、近所のスーパーには、こんな文言のポスターが貼ってある。

 

 『道民は塩分を多めに摂っているので、高血圧になりやすい』


 文言の下に、一日の理想の塩分摂取量が書いてあった。

 

 亡き義理の叔父は、餅に砂糖だけを付けて食べていた。

 私の両親を見るに、道民は砂糖も醤油も大好きである。


 寒冷地方の冬の寒さをしのぐには、甘味も塩味も必要としたのだろう。

 それも今は昔。

 巷に美味しいスイーツが溢れる今は、砂糖も塩も控えた方が賢明のようだ。


 そう思いつつも、家族三人で某メーカーの手摘みオリーブのポテチに舌鼓を打つのであった。

 オリーブの塩味が最高!😋😋😋

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