第147話 『大雪原のカイナ』 第1話の感想

 恒例の、独断と趣味によるアニメの感想です。

 基本、アニメ誌もサイトも見ません。

 情報サイトの見出しや番組表で目に付いたアニメを観る程度。

 異世界転生・なろう系・ハーレム系・ゲーム原作は、殆ど観ません。

 

 本当は『夏クールアニメの感想』とするつもりでしたが、『大雪原のカイナ』1話の感想が長くなったので、単独で載せることにしました。

 次回以降は、他の作品と一緒に掲載予定です。



●【大雪原のカイナ】

 

 『シドニアの騎士』二瓶勉先生原作で、製作ポリゴン・ピクチュアズのタッグ。


 秋の映画公開を控えての再放送らしい。

 作品の存在も放送したことも全く知らなかった。

 たまたま見た情報サイトに出て来て、初めて存在を知る。

 『シドニアの騎士』好きの私が知らないってことは、知らん人は全く知らないと思われる。

 積極的に情報を取りに行かなきゃならんのか、と痛感。


 

 タイトルで検索すると、関連ワードに『ナウシカ』が出て来る。

 確かに、雰囲気に相似点がある。

 世界観は違うけど、主人公の少年カイナの探索用衣装?とか。

 そのまま、『ナウシカ』の世界に転移しても違和感は無い。

 主人公が雪原?を探索している所も『ナウシカ』の始まりを思い出す。


 

 下層世界?から気球で上がって来た少女(お姫様)を発見して助けるシーンは、『ラピュタ』の逆バージョンだ。

 これで「宮崎作品を思い出すな」と言うのは無理がある。

 まあ、ファンタジー作品での『ボーイ・ミーツ・ガール』の定番スタイルだろう。目くじら立てることも無い。


 

「きっついなー」と思ったのが、主人公たちの食料が『虫』。

 捕獲した虫(でかいコオロギ?みたい奴)を背負い、虫が抱いていた卵(が在って喜ぶ)ごと煮込んだシチューが食料と云うのは、虫嫌いには鳥肌。


『ナウシカ』は古典『虫愛ずる姫君』がモチーフだったが、それをパロったような描写だ。

 ただし『虫』は主人公が歩く『幕?』を形成する不可欠な存在らしい。

 この辺りも『ナウシカ』っぽいな。


 違いは、主人公の住む集落の若者は主人公だけと云うこと。

 住人たちも、十人(ダジャレでは無い)も居ないように見える。

 絶望的な状況だけれど、下層?での戦闘が描かれ、多数の人間が存在していることが示唆される。

 この戦闘で兵士がお姫様を気球で逃し、主人公は気絶している彼女と出会うのだ。



 映像は素晴らしい。

 主人公が歩く不思議な静寂の透明な世界には惹き付けられる。

 

 集落の老人が収集している遺物『日本語の看板』は、二瓶先生らしい描写でニヤリとしてしまう。


 その集落は大樹に在り、樹から水を得ているがその量も減少している。

 でも、下層での戦闘で他にも多数の人間が生存して居ることが分かり、「ん?」と思った。

 滅亡の絶望感が吹き飛ばされる展開が早すぎると言うか。


 主人公は、他の場所で人類が生存していることを知っていたのだろうか?

 この辺は、次回以降に描写されると思うので期待したい。



 主人公の声を聞いた時、予想より低音だったのが意外だった。

 新人さんかな?と思ったぐらいで、クレジットを見たらベテランの方だった。

 聴いてるうちに慣れるとは思う。



 映画の予告映像を観たら、ロボット(建設者、と言うらしい)が戦っていた。

 この辺の戦闘描写は、ポリゴン・ピクチュアズの真骨頂だろうか。


 そう云えば、下層での人と人との剣での戦闘シーン。

 『シドニア』ではヌルヌルしていた動きが気持ち悪かったけれど、今作ではそれが無くなっていた!

 CG技術の進歩だろう。

 

 

 以上、第1話を1回だけ観た率直な感想です。

 今後の展開に期待します。

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