第124話 2023冬クールアニメの感想(12)

【ヴィンランド・サガ2】


 十二話を視聴。

 血は赤だけど、ヤバイ箇所には微妙に黒ボカシが入ってます。

 まあ、特に違和感なし。

 ボカシを最小限に留めようと頑張ってる感じ。


 ケティル家の農地接収のための罠を仕掛けたクヌート。

 闇落ちすると悪知恵ばかり働くのか(単純な罠だけど)。


 ケティル氏のバカ息子に街中で殺人をさせ、結果が大乱闘で四肢累々。

 その責任をケティル家に押し付けて、農地を手に入れる作戦だった!


 しかし、聡明マッチョの長男に見抜かれて作戦は失敗。

 ケティル一家は、いったん街から逃走。

 トルフィンを探すレイフさんの船樽に隠れて難を逃れたものの、このままで済む筈が無い。


 ケティル家の農場では、トルフィンとエイナル君が美しい夕陽を眺めている。

 そして、クヌートも……。

 クヌートの目には、夕陽が血に見えているのかも知れない。

 

 ジョジョ五部のブチャラティは「吐き気を催す悪は、無知な者を利用することだ」と言っていた。

 クヌートは、それを地でいく男になってしまった。

 国のためとは云え……

 怨霊の父親との対話に明け暮れる日々が続く……。

 


 

【蒼穹のファフナー EXODUS (再)】


 十二話を視聴。

 鬱回。

 孤立していた通信部隊の隊員は次々と敵に同化され、司令官は自爆。

 孤立した避難民のバスは襲撃され、惨殺祭り。

 ホントに容赦ない鬱鬱。


 全く救いようの無い話だなー。

 しばらくこんな感じでキツイ。

 後には、自ら同化されるために立ち去った避難民たちも出る。


 私は、インドのミールを守る宗教服の連中が苦手だった。

 ミールと交信できる『エスペラント』たちだけど、あの宗教服は違うだろうと思ってる。

 死ぬことを恐れない態度が不気味。

 

 

●【ツルネ ―つながりの一射―】


 十二話を視聴。

 最終回の表記が無かったから、第三期確定か。


 射の魅せ方が圧巻!

 台詞では無く、絵で見せる。

 これこそアニメだ。

 スポーツものと違って、実況ナレーションも無い。

 ただ、的に向かう矢が描かれる。

 波紋の演出も美しい。


 三期が楽しみです。


 

●【ストーンオーシャン】

 

 ついに時間の加速が開始。

 承太郎の『時止め』すら、神父には通用しない。

 アナスイの潜行能力で、何とか命は取り留めるが……

 しかし、モブ連中の顔がヒドイな。


 気になるのが『のっぴきならない事態』って台詞。

 荒木氏が好きのかも知れないが、現実では一生に一度聞くかどうか。

 文学的で、アニメだと浮いた感じがした。


 こうしてアニメで観ると、ラスボス神父が俄然カッコよく思える。

 自分の『善』を他人に押し付ける悪人なんですけどね。


 七部の大統領もアニメで観たい!

 痩せて美形に変化する過程をね!

 

 

●【TRIGUN STAMPEDE】


 最終回の十二話を視聴。

 

 CGの真骨頂。

 グリグリ動く、動き回る。

 予算は大丈夫なのか、心配になるぐらい。

 

 主人公のオチは、プレイ中の『タクティクス・オウガ リボーン』の或るキャラと相似。

 死にました、よりは良いか?


 ワムズとかって奴らは何だったのか分からんが、続編があるのか?


 主人公が、強いけど気弱な感じだったのが良かったかな。

 熱血から一歩引いていて新鮮だった。

 

 

●【水星の魔女】


 十二話を配信で視聴。

 裏のフィギュアスケートに気を取られて、録画忘れ。

 

 どうして、この作品のパパたちは不器用ツンなんだ。

 グエルパパ、分かる形で愛情を注いでやっていれば……

 ミオリネパパもだよ!


 しかし、スレッタママの言葉使いは不気味だな。

 娘を洗脳してる感じだ。

 プロローグの幼女とスレッタの年齢が合わんらしいから、別人説で正解なのか?

 

 

 そしてエンディング後のCパート。

 これが問題のシーンか。

 血も赤塗りだ!


 このシーンは、スレッタもミオリネも変だ。

 笑顔で血塗れの手を差し出すスレッタも、「人殺し!」と罵るミオリネも。

 スレッタに助けられなきゃ、あんたもパパも殺されてたぞ?

 敵をブン投げて死体が見えないようにして、スレッタが真顔だったら、ミオリネの反応も違ったか?

 あの場合は、アレしか助ける手段が無いだろうが……

 難しいところだ。

 スレッタが笑っていたのは、何らかの伏線だと思うけど。

 

 次期はこの二週間後から始まるらしいが、どうなることやら。

 


●【魔術士オ〇フェン】


 チャンネルを入れ替えたら放送していた。

 画面を観た瞬間、二十年前のアニメかと思った。

 これはマズイ。

 

 屋上みたいな場所で棒立ちする三人の会話が延々。

 この時点で、私的にはアウト。

 なぜ、リメイクしようと思ったのだろう……

 異世界なろう系に便乗しようとしたのだろうか?

 リメイクは良いが、それなりに予算を注がないと悲惨な結果になると云う例。



●【地球へ…】


 チャンネルを変えたら、いきなり映って驚愕。

 円盤BOX発売記念のセレクション再放送だそうです。

 キャラデザは結城信輝さんでしたか。

 特徴があるので、一目瞭然ですね。


 調べたら、『宇宙戦艦ヤマト2202』とコラボするらしい。

 こっちもキャラデザは結城さんですし、アリっちゃアリか。


 観たのは第一話。

 色々と原作アレンジがなされていました。

 原作終了作品ならではの強みだし、原作が古いので止む無しの部分もあるかも。

 原作じゃ、全一般人が洗脳状態だし。


 本放送時には、時々観ていました。

 オリジナル部分で覚えているのは、キースの嫌味な先輩が途中で良い人になって、最後は戦艦で恋人の副官?と特攻したシーン。

 他の部下たちには、対艦命令を出していたと思う。

 ナスカ星の事件を「軍人の戦い方じゃない」と言って、良い人になったんだよな。


 そして、ジョミーの同級生の女の子が記者になり、ロケットに乗ってて、それを攻撃しようとしたトォニィが咄嗟に攻撃をやめたシーン。

 ジョミーが止めたのか、トォニィが彼女の素性を感知したのか、どっちだっけ。

 印象に残るシーンでした。


 こうして観ると、第一話もオリジナル要素が多いですね。

 両親の描写、学校の様子とか描かれてて嬉しい。

 ジョミーが、里親に愛されていたのが良く分かります。

 両親は、後半でも再登場。

 新しい里子の女の子を庇うシーンでした。

 父親が「今の体制が正しいとは思っていない」と言ってた記憶があります。

 

 やはりアニメ版は、一般人も体制に疑念を持つよう描かれています。

 敵コンピュータの悪どさが緩和される結果になっていますが、仕方ないかも。


 キャスト、ゲストのアタラクシア市長に安元洋貴さんの名が!

 古いアニメは、こうした発見も楽しみなのです。



 さて、次回からは『春クールアニメの感想』にタイトルチェンジします。

 よろしくお願いします!

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