第117話 勇者指令ダグオン・最終話でBLに目覚める

 ふと、入浴中に考えた。

 そもそも、私がBLに目覚めたキッカケは何か?


 ………

 ………


 やはり、そうなんだよ。

 『勇者指令ダグオン』の最終話以外にアリエネー!


 と言う訳で、思い出語りを一つ。


 土曜日の午後五時半だっけ?

 サンライズが『勇者シリーズ』なるアニメを放送していたのですよ。

 私が見たのは『ガオガイガー』と『ダグオン』のみ。

 

 夢中になったのは、少年たちが活躍する『ダグオン』。

 高校生たち五人が宇宙警察に、脱獄した宇宙人を倒す使命を押し付けられる。

 五人はロボットと、融合合体。

 悪の宇宙人を倒して行く。

 後に仲間が二人追加。多いな。


 

 『ダグオン』本編終了後には『ダグオンくらぶ(だったか?)』なる企画が放送。

 おねいさんが、保育園児?のファンと語り合っていた。

 子供受けが良かったのか、街中で「クリスマスに子供にロボットを買う」と話している母親の声を聞いた。


 

 予算と時間のせいだろうが、作画がアレな回も多かった。

 けれど作画当たり回は、主人公たちの麗しい姿に胸をときめかせたものだ。

 好きなキャラは、リーダー格の広瀬カイくん。

 武器はタイヤ(泣)、嫌いなものはGK。

 モデルは『人間・失格』の堂○剛と思われる(髪型と制服が激似)。

 


 女性キャラでは、宇宙刑事のルナが好きだった。

 地球から帰還途中に敵に捕まり、洗脳されてしまう。

 洗脳シーンは、全裸でカプセルに入れられるサービス。

 誰向けのサービスたったのだろう?

 

 彼女を洗脳した宇宙人も、人間に化けて彼女を連れて地球に潜伏。

 後に主人公たちにボコられて、フラフラしながら街を歩いてて「ルナ、お前はオレのものだ」と言ってたシーンを覚えてる。

 保育園児向けの内容とは思えん。


 ルナは、ダグオンたちのリーダー格のカイを想ってたフシあり。

 カイと戦わされる回があったし、カイも大人の女性として意識していたっぽい。



 で、最終回の一話前。

 主人公のエンは敵と相打ちになり、宇宙で行方不明に。

 最終話は、地球でエンの帰還を信じる仲間たちが描かれる。

 

 帰らないエンを待ちつつ、暗くなった人気の無い街で泣くガールフレンドのまりあ。

 そこに掛けられる声。

 

 当然、エンだ。

 まりあは彼に抱き付く。

 しっかり抱き合う二人。


 が、真のクライマックスはここからだ!

 エンを探し回っていたカイと、仲間のシン

 二人は、抱き合っているエンとまりあを見つける。

 

 次のカット。

 画面中央に、カイの正面ドアップ。

 まるで、生き別れの恋人を見つけたような表情!。

 軽く開いた唇に、ウルウル瞳!

 

 何だ、お前のその顔は!

 何だ、お前のその顔は!

 何だ、お前のその顔は!


 テレビの前で、ひとりバックドロップをかましましたよ!

 作画の美しさも相まって、驚愕驚愕驚愕!

 

 最終回の特殊エンディング絵は、その後の仲間たちが描かれてました。

 

 その中の一枚が、草むらで目を閉じて気持ち良さそうに寝転がるカイ

 彼の傍には、頭を逆に向けて寝転ぶエン

 エンは棒を握っており、カイの鼻にはオモチャのGKが……。


 この最終話を視聴し、私はBLに目覚めたのであった……。



 余談だが、このダグオン。

 どうやら、主人公たちの人形が販売されていたようなのだ。

 当時のアニメ雑誌で、オモチャショーか何かの写真を見た記憶がある。

 小さな写真で、人形の詳細は分からなかった。

 けれど、アニメ雑誌に「リュウ(仲間の一人)の人形が売っていない」とのコメントが載っていた。


 検索しても、人形の写真とかは出て来ない。

 私の記憶違いなのか、実際に販売されていたのか気になる。


 

 なお、この作品のキャラデザはオグロアキラ氏。

 後に、同氏キャラデザの深夜アニメ『ジェネレイターガウル』も良かった!

 近年では『擾乱』で作監に名前があって驚いた。

 

 『FF4』続編のキャラデザも同氏。

 寝間着(腰布とマント)で戦うゴルビー兄貴に我が眼を疑ったが、アレはドット絵だから通ったギャグだと思いたい。

 ブーツぐらい履け、とは思ったが。

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