第119話  劇場版・銀河鉄道999の透過光

 松本零士先生の訃報から半月が経ちました。

 これを書いている時点で、YouTubeにて劇場版「銀河鉄道999」が無料公開しています。

 

 発車シーンを観ると、やはり素晴らしい。

 ゴダイゴさんの歌と、発車シーンの絵コンテ。

 どっちが先に完成したんだろう?

 シンクロ具合が半端ないです。


 このシーンですが……

 おそらく、メガロポリスステーションが画面奥に見えるカット。

 そこに手前に進んで来る999号の正面に、左右から六角形の光が入ります。

 

 ここだと思うのですが、あるサイトで「どうやって(光を)撮影したか分からない」との文をチラリと読んで驚愕。

 

 当時は『透過光』で光を入れていた筈ですが、それが『失われた技術』になりつつあるようです。

 

 半世紀も経っていないのに、これはヤバイ。

 特殊効果はCGに取って代わられたとは云え、当時の技術遺産が伝わらないのは、残念としか言いようがありません。

 スタッフの証言も無いんでしょうか?


 アニメーターが原画動画を描く映像は結構あると思いますが、『透過光』撮影現場の映像は残っていないでしょう。

 何とも、無念です。


 先月放送の『漫勉』で、手塚治虫先生の貴重な映像や漫画の描き方を見ましたが、そういう映像はまさに『遺産』です。

 誰もが、いつでも観られるようにして欲しいです。


 

 私の持っている書籍『ヒッチコック/トリュフォー・映画術(晶文社刊)』は、両監督の対談とインタビューが載っています。

 

 それには、睡眠薬入りワイングラスを強調するために、倍の大きさのグラスを作らせて俳優の前に置いた、などの興味深い映像テクニックの話が満載。

 小道具をデフォルメするなんてのは、まさにアニメのテクニックです。

 それを白黒映画時代にやってしまうのは、驚きです。

 

 こうした逸話は、後世に残すべき貴重な遺産です。

 これを元にした映画が作られていたことを、たった今知りました。

 アニメも、そうした遺産を伝えて行って欲しいものです。

 


 『古代ローマの宝石加工技術』も、解明しきれていないそうです。

 指輪や首飾りなどは残っていても、それらを作った技術は失われる……

 歴史遺産に置いては、それもロマンかも知れませんが、研究者に取っては歯痒いでしょうか。


 古代ローマ遺跡からは、子供の玩具も発掘されているようです。

 木製や陶器のお人形もあり、その髪型から遊ばれた年代も分かるとか。

 二千年前以上前から、お人形遊びは不変なのですね。


 

 数日前に知ったのですが、リカちゃんと『うる星ラムちゃん』コラボ人形があったのか~。

 やはり、あのビキニは面積が大きくなっていてイマイチ。

 付属のセーラー服は可愛いと思いますけどね。

 瞳の色を薄緑にすれば、もっとラムちゃんぽくなりそうですが、市販のリカちゃんは赤系の瞳がNGらしいです。

 薄緑もダメなのかな?

 

 鬼滅の禰豆子コラボのリカちゃんも、瞳が黒っぽかった筈。

 そういや、バ○ダイの禰豆子人形はピンク瞳だ。

 メーカーさんの方針なんでしょうね、きっと。

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