第60話 エレベーターボタン、漢字か記号か?
エレベーターの、記号ボタンが苦手です。
自分が乗った後に、誰かが駆け込んで来て『開』ボタンを押そうとしても、その
ボタンが『>│<』のような記号だった場合、押し間違える場合が多いです。
人を挟みかけたこともあります汗
けれど漢字の『開』『閉』の場合は間違えない。
記号の上下ボタンも間違えない。
それを考えると、『開』『閉』の記号ボタンの真ん中に『│』が入ってるのが、混乱する原因ではないか?、と思ってしまいます。
ひらがなの『ひらく』『とじる』も、一瞬迷ってしまうし。
子供は『開』『閉』が瞬時に判断できないし、外国人には漢字ボタンはNG。
しかし漢字馴れした身には、一文字で判断できる『開』『閉』が合ってるような。
ピクトグラムで表すにはボタンが小さいし、何とかならないかな?
50年後のエレベーターは、人感センサーでドア開閉を制御できるのでしょう。
でも古い映画を観ても、エレベーター時代の外観は進化していないですよね。
映画で忘れがたいエレベーターシーンがありますが、それはヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』。
主人公の中年男性は、ふとした事でスパイに間違われ、殺し屋に追跡されます。
その途中、母親と一緒にエレベーターに乗ると他の乗客に混じって、殺し屋二人も乗って来きます。
殺し屋に追われていることを母親に話していた主人公は、母親に「こいつらだ」と目配せすると――息子の言葉に半信半疑の母親は大きめの声で「あんたたち、私の息子を殺そうとしてるの?」と言います。
殺し屋たちは大声で笑って誤魔化し、他の乗客も笑い出します。
そんな中、渋い顔の母親と主人公。
やがてエレベーターが停まると、主人公は真っ先に飛び出して逃げだします――。
母親は「夕食はどうするの?」と聞きましたが、それどころじゃない。
緊迫したシーンなのに、非常にユーモラスです。
スパイに間違われた主人公ですが、実はそのスパイは存在しません。
当局が『敵地に潜入したスパイを守るために』作り上げた架空のスパイなのです。
敵組織は、架空のスパイが主人公だち思い込んで追っかけて来るのです。
主人公は身の潔白を晴らすために、実在しないスパイを探し回る羽目に。
当局は、一般人がスパイに間違われたことに驚きつつも「潜入したスパイから敵の目を逸らせる」と主人公を放置!
こうして、主人公の決死の逃避行と敵組織との戦いが始まります。
つまりは、主人公は実在しないスパイ役を知らず知らずに演じてしまうのです。
古い映画ですが、面白いのでお勧めです。
エレベーターのボタンについて書いていたら、いつの間にか映画の話になっていました……。
まあ、ボタンの話だけじゃ短いので良しとしましょう。
終わり。
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