第52話 コロナ発症の備忘録(3)

 さて、コロナ陽性との判定を受け、帰宅して、ベッドに横になりながらしたこと。

 まずは会社に電話です。

 上司いわく「あらららら~」……まあ、普通の反応ですね。

 そして出勤停止日の説明などを受けます。

 

 次に、コロナ健康観察記録『マイハーシス』の登録です。

 病院から渡されたリーフレットに載っているQRコードにアクセス。

 が、この時の記憶が定かでは無いのですが、登録したつもりで登録していなかったことが翌日に判明します。

 ショートメッセージで返信は来ましたが、それきり放置してしまったようです。

 おりしも、3連休直前だったことが仇となりました……。



 まあ、横になりつつ――スマホで「エルデンリング」のプレイ動画などを観ていましたが、だるくて長続きしません。

 熱も、37度台後半から下がらず。

 風邪薬を飲むために食事をしなければならないのですが、食欲も無し。

 パンなどを口に入れ、夕食はお粥を口に入れ、この日は終了。

 

 

 そして翌日の金曜日。

 この日も寝ている以外に出来ることがありません。

 寝ている間に口が乾きましたが、飲み物を摂りたい気分になりません。

 飲み物を口にすれば飲むのですが、コップ一杯程度しか飲めないのです。

 食欲も無く、熱も下がらす、喉のイガイガも酷くなっています。

 痰も出ます。

 保健所から連絡が行く、と言うようなことを看護師さんに言われた気がしますが、何もありません。

 

 うつらうつらを繰り返しながら、夕方にスマホをチェックしました。

 すると――ショートメッセージが来ていることに気付きました。

 実は、このコロナ発症数日前に、メール機能のアップロードをしていました。

 アップロード前は、メールアイコンを見れば新着メッセージがあったことが分かりました。

 が、アップロード後は「アイコンをタップ」しなければ、新着メッセージの有無が判らないのです。

 この「タップのひと手間」を忘れており、慌ててタップして、『マイハーシス』にようやく登録しました。

 が、これがなかなかの手間で、登録まで30分以上かかりました。

 

 この登録で引っ掛かる方も多いと思います。

 高齢の方には、かなりの難業です。

 もっと簡単にならないのでしょうか……。

 寝る直前の体熱は、37.2度。

 でも、体感はもっと高いような感じがしました。

 とりあえず登録できたので、ひと安心です。



 そして9月24日(土)。

 昼過ぎに、保健所から電話が来ました。

 体調と、『マイハーシス』に入力した事項の確認です。

 入力事項には――

 ・パルスオキシメーターの貸し出しの有無。

 ・自宅療養か、ホテル療養かを選ぶ。

 ・自宅療養の場合は、支援物資を届ける。


 ――以上の項目があり、私は「自宅療養をして支援物資を受け取る。パルスオキシメーターを借りる」を選択していました。

 こうして、自宅療養を続けることになったのです。

 保健所の方の話し振りから、コロナ発症日に『マイハーシス』に入力していても、この確認電話は来たような気がします。


 こんな調子で、自宅療養を続行。

 が、魔の悪いことに電子レンジが壊れました。

 「濃紺接触者は買い物程度は可能」なので、父が急いで買って来ました。

 


 そして9月25日(日)。

 夕方に、ようやく支援物資とパルスオキシメーターが到着。

 支援物資は「レトルトご飯、缶詰類、インスタント袋麺、蜂蜜、レトルト味噌汁、ポテチ、せんべい、ジュース類、味付け海苔、冷えピタ、トイレットペーパー、消毒液、ビニール袋、レトルトカレー」など。


 父の出勤停止は明後日まで。

 私は木曜日までですが……この体調では、無理っぽいです。

 食欲は相変わらず皆無で、トイレも1日に3回ぐらいと言う有り様。

 なので、会社に電話して、今月いっぱいお休みを頂くことにしました。


 が――この日の午後に、母が体調不良を訴えていました。

 昨日より熱っぽかったようですが、日曜日だったので黙っていたらしいです。



 ――続く。

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