第50話 コロナ発症の備忘録(1)

 何度も近況ノートに記しましたが、2022年9月22日に『コロナ陽性』と判定されました。

 この時期に主流であった『オミクロン株』かは不明ですが、忘れないために記して置きます。


 

 始まりは9月21日(水)の朝。

 いつものように、職場に向かいました。

 この時は、特に体に違和感なし。

 起床直後の体温は。36.6度。

 私の平熱は35度台なので、ちょっと高いかなとは思いました。

 出社後に計測した体温も同じ。

 37.5度を超えると上司に申告するのですが、この時点では異常なし。


 異常を感じたのは、昼休憩時です。

 何だか喉に違和感を感じ始め、体がだるくなって来ました。

 嫌な感じがして、体温を測ると37.5度。

 出勤停止の体温です。

 急いで報告し、帰宅しました。

 

 

 この時点で「まさか」とは思いました。

 地元では、数日前まで食イベントがありましたが、そこには行っていません。

 いや、それでも誰かとの接触で感染したケースも考えられる……。


 とにかく自宅で横になっていましたが、それでも熱は下がりません。

 37.8度になった時、疑いは確信に変わりました。

 16時を回った後に、近況ノートに第一報を記しています。

 私は子供の頃に小児喘息を患っており、今でも悪い風邪をひくと声が出なくなることがあります。

 コロナで死者が出ている今、最悪のケースも考えられました。

 とりあえずは皆さまにご報告し、スマホで検索を始めました。


 コロナ感染が疑われる場合、まずどこに連絡すべきか――。

 自治体サイトを見た結果、『コロナ相談センター』に電話をすることにしました。

 が……まったく電話が繋がりません。

 呼び出しコールが三度鳴っては切れ――の繰り返し。

 運よく『呼び出しメロディ?』に繋がったものの、その後は「ただいま混み合っておりますので、そのままお待ち下さるか、時間が経ってから……」の音声が繰り返されるのみです。

 繋がる気配が無いので、掛け直しの繰り返し……。

 焦りで疲労感も募ります。


 もう、この時点で独り暮らしや御高齢世帯には致命的です。

 体調が悪い時に、延々と繋がらない電話と格闘するのは厳しいです。

 母もガラホから掛けてくれましたが、やはり繋がる気配なし。


 諦めて、近所の掛かりつけ病院に電話しました。

 もうちょっと早く病院に掛ければ良かったようで、掛けた時は閉院間近。

「明日の開院時間に、掛け直して下さい」とのこと。

 これは本当に痛い判断ミスでした。

 最初から電話していれば、この日のうちに検査を受けられたでしょう。

 が……検査を受けても、ある意味どうにもならなかったと知るのは、翌日の検査後です。


 とにかくこの日は自宅にあった風邪薬と解熱剤を併用し、家族との接触を避けて寝ていました。


 


 ――続く。

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