第49話 サッカーアニメ12話・13話 そして伝説へ
ああ……終わってしまいました。
2022年夏クールに吹き荒れた愛の嵐。
掛川高校の夏、男子サッカー部の夏。
四年に一度のW杯イヤーに彗星の如く現れ、よもやのBLテイストで視聴者を驚愕させた夏。
ラストは、少年たちの四角関係を見事に丸く収めてくれました!
さて、その12話。
県大会決勝は、我らが掛川高校VS野間田高校。
野間田高校のエース10番は、主人公に只ならぬ愛情を抱く栗毛少年です。
しかし、どうも雰囲気が妖しいです。
メガネくんに取り憑いていた『嫉妬深い悪霊』が、彼に移動したかのようです。
かくして、野間田高校の大半の選手名も知らされぬまま、試合開始。
いや、掛川高校の選手名も全員知らないけどね!
「名前のテロップを入れてくれれば良いのに」と思いましたが、実況も解説も居ないんじゃ、入れるだけ無駄(手間がかかるだけ)でしたか。
小学生大会の地区予選から実況を配した『キャ●テン翼』は親切です。
そして試合開始!
………
………割と普通の展開です。
栗毛少年はアレですが、まともにサッカーしてます。
作画がチョイ崩れていますが、気にしない!
が――試合中の栗毛少年の主人公に対する台詞「動きは正直だ」が「体は正直だ」と頭の中で変換されてしまいました。
すいませんスイマセンごめんなさい。
私は汚れています。
そして前半終わって一対一。
ストーカーめいた表情で薄笑いし、主人公に抱き付く栗毛「うっふっふ♪」
……主人公と仲良くなったジョーとメガネくんに嫉妬してるんだね、きっと。
ここで12話は終了。
後半戦は最終回の13話に持ち越されます。
しかし、栗毛少年が追加点を入れて二対一。
主人公は彼に言います。
「以前のお前は点を入れた後、相手にそんな(不気味な顔)してなかっただろ」。
……試合なんだから、点が入れば良いんじゃね?、と思ったのは野暮でしょうか。
負けたら予選落ちなんだから、そんなこと気にしてる時じゃないと思いますキリッ。
かくしてハーフタイム。
栗毛少年をマークすることにする主人公。
ピッチに出た後に「(ボールを)ゴールに近付けろ」と全員で声を合わせます!
この演出は恥ずかしいので止めて頂きたかった……小学生じゃないんだし。
しかし、かなり引きの絵になった時のマッチ棒みたいなキャラ絵はCGかな?
スタンドの全景もCG使ってたし。
よく分からん使い方です。
試合は、主人公・ジョー・メガネくんの合わせ技で同点。
しかし野間田高校キャプテン松方くんが押し込んで逆転。
吠える松方くんの後ろ姿を浮かない顔で見る栗毛。
試合は続き、メガネくんが主人公にパス!
それをボレーで打つ主人公。
その瞬間ボールが輝き、栗毛を照らします。
微笑む栗毛。
ロボットのコクピットで、最愛の敵のビームを浴びたかのようです。
ロボットアニメなら、あの世行きの絵面です。
が、これはサッカーアニメ(の筈)。
主人公の打ったボレーは、恍惚状態の栗毛の後ろに立つ敵メンバーを弾き飛ばし、けれどキーパーに弾かれてゴールならず!
我らが掛川高校サッカー部の夏は終わりました。
主人公のボレーシュートの光で栗毛に取り憑いていた悪霊は浄化され、栗毛は泣きながら頬を染め、抱き付いて来ます。
「秀人が負けちゃったああああああああ!」
そして控室では、唐突に(この試合を最後に引退する)三年生の二人が泣きながら抱き合っています。
何で二人きりなんだ。
他の部員が着替えを終わって出て行くのを待ってたんだな。
しかし最後にカップル誕生とは、終わりまで気が抜けないな!
その翌日?
主人公が帰宅すると、自室のベッドの中で栗毛が寝ています!
主人公にイギリスの土産を渡しに来たらしいのですが、パンツ一枚、意味不明!
準備が良すぎだろう!
そのまた翌日、グラウンドに向かう主人公・ジョー・メガネくん。
彼らを道端で待っていた栗毛。
さすが、主人公の帰路は判っていました!
こうして四人は仲良く玉蹴りの練習に向かいました。
主人公と栗毛、ジョーとメガネくん、先輩二人の三組のカップルが誕生し、物語は幕を閉じたのでした。
……終わってみると寂しいです。
主人公の高校が負けて終わりとは、二期を作らない決断の現れでしょうか。
途中で出て来たイタリア人は何だったんだろう?
主人公の父親も、応援に来たジョーの父親も、審判すらも一度も映さない徹底ぶりには感心させられました。
キャラデザや声優の節約になるしね!
そのくせ、野間田高校のモブメンバーにも名前があって、声優も付いていました!
しかし、誰が誰やら分らんかったよ!
円盤化に当たって作画リテイクが入りそうですが、それよりも11月に出るキャラソンが……。
ひょっとしたら、二期があるのかも……知れません。
いや、あっても良いよ!
その時は、全く同じスタッフで頼みます!
この味は、別のスタッフじゃ無理だと思うから!
当然、技術協力に元日本代表選手をクレジットして下さいね!
ありがとう、蒼き伝説!
栄冠は君に輝く!
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