第37話 サッカーアニメ八話 司令塔を探せ!

 例のサッカー八話!

 内容を一言で言いますと、「チームの司令塔(監督含め)が判れば勝てる!」

 大切なことなので、繰り返します。


 司令塔(監督含め)が判れば勝てる!

 司令塔(監督含め)が判れば勝てる!

 司令塔(監督含め)が判れば勝てる!……

 

 書いていて、頭が痛くなってきました……疲れたよ、パトラッシュ……。

 


 いよいよ高校サッカー静岡県大会一回戦が始まりました。

 ここ何年も一勝もしたことがない(練習試合含め)掛川高校サッカー部。

 奮起して試合に臨みます!

 相手は浜名高校(知らん)サッカー部!

 しかし浜名高校サッカー部員の背後から怪しい目が覗いています!

 どこかの探偵アニメの犯人のような黒っぽい影!

 


 掛川高校の女子生徒数人も観戦してます!

 その横に現れて主人公を見守る栗毛少年!

 観戦の仕方がヒロインポジ!

 やはり彼がヒロインでした確定!

 

 

 そして試合開始!

 しかし浜名高校サッカー部のフォーメーションがコロコロ変わり、動きが読めん!

 画面では『4―3―3』『4―4―2』と数字でフォーメーションを解説!

 親切丁寧です!


 けれど、この作戦に焦る主人公たち!

 敵メンバーや敵監督に視線を走らせます!


 しかし――「誰が指示を出してるのか判らん!」

 

 

 ……はぇ?

 ……それが判れば、どうなると?

 敵監督が指示を出しているなら、敵監督の所作を観察し続けるんでしょうか?

 実際のサッカーの試合じゃ、監督が身振り手振りで指示出してるよ?

 選手同士、声を出し合ってるよ?

 つーか、対戦相手の情報は仕入れているよね???

 戸惑う主人公以上に、戸惑う私……。

 

 

 ともかく、めげずに司令塔を探す主人公。

 前にプレイしたVRゲームを思い出し、司令塔を見破る主人公!

「司令塔はお前だ!」

 

 敵メンバーの背後に隠れていた犯人のような影こそ、司令塔の六番です!

 後ろに居る掛川キーパーには姿が見えていた筈ですが、主人公の死角から指示を出していたんでしょう!

 すると「ひいいいいいいいいっ!」と悲鳴を上げる敵六番。

 両手を広げて主人公に飛び掛かります。

 それを軽くかわす主人公!

 

 

 ……何だコレ。

「見えない司令塔が出てきたら終わりだ。戦術はおしまいだ」とほくそ笑む掛川高校監督!

 やはり意味が分かりません!

 説明カモ~~ン!


 

 しかし開き直った敵六番の策略で、ハンドを取られて退場する掛川キャプテン!

 レッドカードを出す審判の手首から先が映ります!

 初めて審判を見たような気がしますが、手首から下が映りません!

 そう言えば線審も居ないな!

 そして敵のPKを気迫で止める掛川キーパー!やったぜ!



 やがて前後半が終了するも両チーム無得点でPK戦です!

 このシーンがねえ……。

 PK戦は両チームの選手が一人ずつ交代で打つんですが、掛川高校側が三人続けて打ったように見えちゃいます。

 放送時間の都合なんでしょうが、モブ選手のPKは一枚絵でバンバン飛ばして見せても良いんじゃないでしょうか。

 そもそも初戦からPK戦にせず、主人公がシュートを決めて終わり、じゃダメ?


 

 そして敵六番がPKを外し、主人公がPKを決めて掛川高校初戦突破!

 でも敵キーパーが主人公のPKを「こんなシュート止められねえ!」とか言ってましたが、「いや、PKだし……」と突っ込まざるを得ません。

 止めるのが至難の技だからこそ、PK戦があるんじゃあ???


 

 そして壁の影から観戦していた栗毛少年は、寂しそうに去って行きます。

 ん? 女子生徒の横から、いつ移動したんだっけ?

 ハーフタイムかな?

 

 

 かくして我らが掛川高校サッカー部は初の一勝。

 しかしキャプテンはレッドで退場・次戦は欠場です。

 サッカー部員は11人しかいないので10人で戦うわけですが、ハラハラドキドキな展開を期待します!

 当然、栗毛少年も観戦してくれることでしょう……試合中や練習中でなければ。

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