第31話 怖い漫画

 漫画は好きですが、近年はそれほど読んでおりません。

 現在追っているのが「ベルセルク」「ヒストリエ」「FSS」ぐらいです。

 でも「ヒストリエ」は掲載雑誌も買わなくなったし、今どうなっているのやら。

「チェーザレ・破壊の創造者」も突然終わったし……。


 しかし、夏になると読みたくなるのが伊藤潤二先生の漫画!

 中でも大好きなのが「阿彌殻あみがら断層の怪」!

 初めて読んだ伊藤先生の漫画が、コレでした。

 

 人の形をした複数の穴が断層に出現。

 集まった人々は「自分が入るべき穴」だと確信し、下着姿で入ってしまいます。

 それは、決して引き返せない穴――。

 やがて、出口に押し出された人々は――


 読後の感想は「何これ……」。

 不条理も不条理!

 一応、穴の何たるかは示されていますが、誰が造ったかも不明。

 地球の神様が造ったにしては、穴に入った人々は悪人とも思えない……。

 深夜枠ドラマで実写化してくれないかなー。

 アニメより実写向けだと思うのですが……アレのCG処理が難しいかも。


 

 怖い漫画で好きなのは、山岸涼子先生の短編ですね。

 引っ越しの際に捨ててしまいましたが(そればっかり)、成仏できずに街を彷徨う女性の話が怖かったです。

 うろ覚えですが――夜道を歩いている若い女性は、どうしても我が家に辿り着けません。

 途中で出会った老婆(?)に、スリッパを履いてストーブの上を歩くように言われます。

 しかし火傷を恐れてストーブを避けた女性は、また夜の街に戻されます。

 女性はどうやら死んでいるらしく、それを自覚できないまま街を彷徨っているようです。

 ストーブの上に乗っていたら、成仏できたのでしょうか?

 この漫画を読んでから、夜道を一人で歩くのが怖くなりました……。


 他に、母に言われるままに霊能者を演じる少女も、最後は屋敷で逃げ回る運命に。

 どちらも救いが無い話です。

 女性漫画家ゆえか、女性に容赦ないですね。


 さて、今夜は「富江」でも読みますか……。

 ただし「グリセリド」は、二度と読まんぞ!

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