第23話 落ち武者の祟りは存在するか?
映画『八つ墓村』を御覧になったことはあるでしょうか?
渥美清さんが金田一耕助を演じたホラー映画です。
これまた昔にテレビ放送していたのを観ましたが、山崎努さんが演じた例のシーンが恐すぎました。
まあ、全ては殺された落ち武者たちの祟り、で収まったようですが……
困ったことに、我が父親の家系に似た話があるのですよ。
昔、先祖が武士を殺して祟られているらしいです――男の子孫全員が。
父の母の姉(大伯母・故人)が、以前に霊媒師に鑑定してもらって、そう言われたらしいのです。
武士の霊の力が強くて、除霊は無理だと……。
え? え? え?
父の実家って、網走方面の田舎だよ?
つまり、大昔の先祖が本州方面にいて、その先祖がやらかしたってこと?
母方の祖父の先祖が、京都出身というのは知っておりましたが(私の十二単好きはここからか?)、父の先祖の出身地は不明。
大伯母が、霊媒師を訊ねたってことは何かヤバイ現象でもあったのでしょうか。
その辺、父も怖がっているのか話してくれません。
うろ覚えで、網走の実家の玄関を叩く音がどうの…って話を聞いたような気がしますが。
嘘か真かともかく、非常にイヤな話ではあります。
幸い、父は存命です。
武士の霊は、父の実家に居ついているのかも知れません。
女性を祟らないので、家系は断絶していないのが救いです。
この話を母から聞くたびに、自分が女で良かったと思わずにいられません。
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