第12幕 決断

 今日という日だけでいったい何人の人が死んだのだろう。

 香澄さん。あの人には、どんな過去があったのだろう。死なんてつまんないモノだ。そして、それはあまりにも残酷なほど簡単に訪れる。


「……もう十分だ。オレもあんたも、人を殺し過ぎた。少しくらい、残してもいいだろ?」

 私が下に目をやると、鬼顔の首に日本刀の刃が突きつけられていた。

「悠斗!」

 悠斗は血だらけだけど怪我をしている様子はない。返り血だ。

 一日で私の作ったセーターをここまで汚すとは……

「鬼顔、菜緒を放せと言っているんだ。」

 鬼顔は私を放して、わざとらしく咳をし出した。

「待ってて、あと少しで銃が取れるから……」

 死者男はこっちを見ないで言った。

「気にくわん。どいつもこいつも!」

 鬼顔がキレて刃先を手で握った。悠斗は日本刀を奪われると、すぐにポケットから他の武器を出した。

 バチンッ! スタンガンが鬼顔の首に命中。鬼顔のほうはあと数センチで悠斗の左目に刃を刺すところだったのだ。

 鬼顔はジマと違って硬直した状態で地面に倒れた。

「菜緒、逃げるぞ!」

 言われるまでもない。死者男が私に銃口を向けていた。

 バンッ!

「痛っ!」

 唸ったのは撃った死者男自身だった。衝撃を甘くみていたようだ。銃弾は横の店のシャッターに当たった。

 死者男が痛む手を振っている間、私たちは射程外に逃げることができた。

「悠斗、赤い糸をたどってきたの?」

 私は腹が痛いのを我慢して走っていた。

「いや、テイラーを狙ってきたらこれだ。」

 悠斗も走るスピードは変わらないが、足を軽く引きずっていた。

「いてて……」

 私はついに腹をかかえて止まった。

「大丈夫か!」

「死者男、来てる?」

「あぁ、まっすぐ来てるよ。赤い糸をつかまれたな。お腹、痛いのか?」

 私とは対照的に悠斗はすこぶる元気だった。

「あぁ、もう! 乗れ。」

 私は言われるがままに悠斗におぶさった。

 このスピードなら、あの死者男の全速力といい勝負だろう。

 最後に見た時、鬼顔とジマは二人とも気絶したままだった。どっちが早く起きるかで生死が決まる。私は鬼顔に生きていてほしいと思った。鬼顔の紅の糸は、もしかしたらお嫁さんとの赤い糸だったのかもしれない。もしそうなら、鬼顔はこれ以上命をつけたしたりはしないだろう。

「悠斗大好き……」

 余裕を感じる。悠斗がいてくれるから。

「もう一回、赤い糸切っていい?」

「またか……」

 10分くらい逃げ、小さな公園に来た。悠斗は自分の方の赤い糸を切って、先端を私に持たせた。

 そして私は言われるがまま公園に一つしかないトイレの個室に入って鍵をしめ、息を潜めた。

 死者男から見れば、赤い糸が二本入っいるので、私たち二人ともトイレの中に居ると思うはずだ。ジマや鬼顔なら騙せないかもしれないが……

「で、出てこい!」

 死者男は息切れのせいか、声が裏返っている。

バンッ! カンッ! 銃声と銃弾がトイレの金属の壁に跳ね返る音が同時に聞こえた。

「許さない!」

 死者男は泣いているようだ。私は自分が殺したあの死者女の顔を思い出した。

 振り返ってそれだけ。悲しそうな顔……

 仕返しに来た旦那。そして……

 バチンッ! やっぱり同じことの繰り返しなんだ。さだめ糸の戦いは。

 終わりなんてない。

「菜緒!」

 私はトイレを出た。そして、二人は口から泡を吹いて倒れている男を跨いでキスをした。

「悠斗、ジマを倒しに戻ろう。」

 私は赤い糸が元に戻ったか確かめて言った。

「銃はどうする?」

 悠斗は汚れたモノを見る目で銃を睨んだ。

 私は迷うことなく銃をトイレの平たい屋根に投げて乗せた。

「警察に任せよ。」

 私はズボンのポケットから携帯を取り出して、警察に銃を持った人が倒れていると電話した。

「パトカーが来る前にオレたちも行くか。」

 公園の水呑場で私たちは少し顔を洗った。そしてその後、悠斗はまた私をおんぶして来た道を戻った。


 静かすぎる。何事もなかったようだ。

「あっ自転車。」

 この街はどうかしている。さっきは通らなかった道の真ん中に自転車が倒れていた。

 悠斗がこいで、私は荷台に横向きに座っていた。

「お腹、もう大丈夫なのかも!」

 私は聞こえるように大声を出した。

「そっか! 良かった!」

「あれ? ない!」

 悠斗がいきなり急ブレーキをした。そして指差したのは、雲一つない青い空。奴らの紅の糸もない。

 どっちがどっちを?

 生き残った奴はどこへ?

「どうする?」

 悠斗は途方にくれたように言った。

「香澄さん……悠斗、向こうにある学校に行こ。」

 香澄さんは死んだ。私は見た。香澄さんの左手小指から赤い糸が外れるのを。まだ警察も来ないで放置されたままかもしれない。


 今回の事件はこれで全て終ったのだろうか?

 コロシアムにはもう警察が行ってくれたと思うけど。

 いったい警察は誰を守ろうとして、誰と戦おうとするのだろう?

 香澄さんの言葉は全部正しかった。でもコロシアムで、最初に始まりの鐘を鳴らしたのは香澄さんだ。それから大勢の人達が死んだ。悪い人もいい人も。

 そうすることで、他の人達が大勢救われた。明日の、未来の人達が。その救われた命の数の方が断然多い。その中に私も居る……

 どうすれば犠牲は出なかった?

 どうすれば死者は出なかった?

 もう死ぬな、生きろなんて、簡単に言えない。『死にぞこない』になってしまうから。そんな世界が永遠に続く。テイラーのような奴がいる限り。

私はその中に居て、それでも限りある命を生きる。限りある命を愛する。

 香澄さんも私と同じ考えを思っていた。きっと私が赤い糸を見始めるずっと前から。

 香澄さんは明日へ、何かを残したいと思って、実行したというのは紛れも無い事実だった。

「菜緒、オレ。あと二時間弱で死ぬ。」   

「うん……」

 私には何が残せる?

 何を繋げればいいっていうの?

 目の前に居る運命の相手がもうすぐ死んでしまうというのに。


 気づいたら、さっきの学校のグラウンドの中に入っていた。

「あれか?」

 悠斗が指さした。

 赤い糸の先は、倒れた香澄さんの真上を漂い、まるで私たちに香澄さんを示しているようだった。

 私は痛みを忘れて自転車から飛び下り、香澄さんの所へ走ってった。心臓から血が流れて出ていて周りの砂を真っ赤に染めていた。

 私は香澄さんのヘルメットを外し、顔を見た。顔を傷はなくて、ただ静かに眠っているようだ。

「この人……母の知り合いだ! オレも会ったことがある!」

 悠斗が驚いて言った。

「あの演説、この人のだったんだよ。悠斗のお母さんってもしかして……」

「あぁ、そうか。よかった……ずっと悩んでたんだ。母の最後の行動はああなる前から黒渦を知っていたからで、元々黒渦の仲間だったんじゃないかって。でも違った……オレの母はオレの味方だった。やっとわかった……」

 悠斗は大声で叫びながら泣いた。

「もしかして、あるのかもよ! 悠斗が手紙に書いたような、黒渦に対するスパイとか。黒渦と戦う勢力が!」

 私は自信を持って言った。コロシアムで聞いた香澄の言葉に歓声を上げる人達が居た。白渦なんて言う組織があってもおかしくないじゃないか!

「そうか。じゃあこの赤い糸の先にもきっと……」

 悠斗は言った。最短の赤い糸だったから、ある方向に向かって一直線に伸びている。でも数時間じゃ、会えないだろう……

 その後、私は救急車を呼んで、また逃げることにした。自転車もグランドに置いたままだ。でもしっかりと立たせておいた。

「海に行かない?」

 悠斗は歩きながら言った。

「うん。」としか言えない。

 悠斗は海岸をめざしているようだった。

「この街の人は?」

 悠斗にきいた。

「全員が死にぞこないにされて、ほとんど助からなかった……ダメだ。遠い。タクシー呼ぶよ。」

 私は悠斗に携帯を渡した。悠斗は迎車の時間を少し遅く予約していた。

「子供も犠牲に?」

「うん……オレもあの馬鹿でかい会場の中に入った。他人との間隔は適度に取れていたのに、目に見えるのは赤ばかり。あの女の人がスピーカーを奪うまで、オレは中に居た人達に呼びかけたんだ。そして、会場から出る手伝いをした。会場自体が輪っかになっていたからね。そして、母と子ばかりに声をかけて、二百人くらいは外に出るように説得できた。その後すぐ、戦いが始まって、オレは黒の軍服を着ている奴らを敵味方の判断もしないで刀で切り、輪サミで切っていった。真っ赤かだった。なのにあの張本人のテイラーが逃げるのが見えて、許せなくて、追いかけるためにカージャックした。ほら。」

 悠斗はそこにある黒い車を指さし、身を震わせた。中には誰かが眠っている。いや、死んでる。

「ヘリは捨ててあってすぐ近くにまだ死者が居るみたいだから、それで行ってみたら、菜緒たちだった。」

「……仮退院じゃないってホント?」

 私は話を変えた。

「あぁ、ごめん。そもそも普通に入院してで治療できる病気じゃなかったんだ。だけど運命があの病院の医者たちの観察力を奪っていたのかもしれない。脚……」

 悠斗はその場でズボンの裾を少しめくった。切り刻まれた跡がある。でもかさぶたが付いていて治りかけだった。

「知らない間にオレがやっていた。このせいで貧血。ずっと前からだ。この傷は運命を変えたら痛み出した。全身苦痛は思い込み。オレは精神科に入らないといけなかった。なぜなら、オレの運命は自殺を選んだのだから。でもオレはジマを本気で殺したかった。どうしても奴を止めたかった。それでオレが病院の先生に自分で言った。血が足りないって。輸血して、すぐ退院。変だろ? ……服替えてくる。」

 そこの服屋は店員がいないのに開いていた。悠斗はぐしゃぐしゃの札束をレジに置いた。

「私もいい?」

 二人ともきれいに、服装は真っ白くなった。いや、悠斗はまたさっきと同じような感じで白いセーターを重ね着し、下はジーパンだ。すごく変わったのはどちらかというと私だ。まぁ、私も冬だから中にいろいろ着たままだけど、上着一枚とお気に入りのズボンを捨てて、真っ白いワンピースを店の裏の方から取ってきて試着してみた。腕は全部、脚は三分の一ほど出てしまった。でも悠斗も文句なしだったので、私は店にあった普通のハサミで値札を切っていった。

「万引きかな?」

 悠斗はとぼけた。

「知らないの? 無人販売っていうんだよ。悠斗、もう、捨てていいよ私のは。」

 悠斗は真っ赤になったセーターをまだ持っていた。

「また作ってくれる? もう一着。」 

 悠斗の言葉に私は泣きそうになった。

「うん。」

 次は靴屋でハイヒールを買い、化粧品店でメイクをした。

 なんか普通のデートになってきた。いや、普通ではないか。

「お釣りがないのが欠点だな。無人販売。もういい?」

 もういいかな。よくみるとこの商店街は私たちの前に荒らしがきたようだ。通りでシャッターがこじ開けてあるわけだな。

 泥棒は、異様過ぎる光景に何も取らず帰っていったと見える。

 警察はコロシアムで手いっぱいのはず。こちらには当分これないだろう。私は香澄さんをおいてきたことに少し後悔した。

 悠斗はトイレに行くと言って、数分姿を消した。

「悠斗は今どこのトイレ行ったの?」

「雑貨屋。」

 何かを隠している。

「あっ! タクシー!」

 悠斗は子供のように走り出した。タクシーまでは百メートル以上ある。

 悠斗は私が遅れているのを見るとピタッと立ち止まって、走って戻ってきた。その後、悠斗は私を軽々と抱き抱えた。できるだけ私に負担がかからないように足にバネをきかせ、ゆったりと、でも素早く悠斗は走り続けた。


 タクシーの運転手は放心状態だった。

「何も言わずに、東側の海岸に行って下さいな。」

 私が二万円を先払いした。

 タクシーの中では、悠斗と互いの姿を褒め合っていた。


 大分時間が経った。結構な都市にきて、人もたくさん見えてきた。そこを抜けると、やっと着いた。

 少し山添の所だったか崖になっている。その先は……

「海だ!」

 私たちが降りるとタクシーは逃げるように消えた。悠斗は待っててもらえば良かったと言ったが、私はまた呼べばいいと言った。

 そこは何かの記念碑が立っていて、地面はタイル、崖っぷちから五メートル手前には、ガードレールがあった。

 夕暮れだ。

 太陽は海とは逆の方向に沈み出す。

でも真上の空まではまだ赤くなっていない。あるはずの北風は遮られてるのか感じられず、海からくる穏やか潮風だけが私たちを冷やした。 

 私は低いガードレールを両足で一気に飛び越えた。悠斗も続く。崖っぷち残り一メートルの所で私は止まり、悠斗もすぐ真横に寄り添ってきた。

 海に赤い糸はない。私はもっと多国と交流を深めるべきだと初めて思った。

「悠斗……」

 悠斗と向かい合い、見つめ合った。ここには二人しかいない。誰も何も邪魔はしない、させない。

 悠斗はジーパンから何か取り出した。

「ごめん、宝石店がなくて、これ指輪……」

 悠斗は手を広げ、二つの指輪を見せた。

「菜緒、嫌かもしれないけど。君に物理的に残せるのは金だ。遺書も書いた。多分、叔父がオレの金を取ろうとするから。君は約束したと裁判所で言うんだ。」

 私は頷いた。悠斗も何か残そうと悩んでいたんだ。話し合えばよかった。夢のことも。

 そう思っていたら、なんと悠斗の方からその話をし出した。

「この前、菜緒が夢に出てきた。『愛と命を比べるな。悩めば両方失う』って言ってた。愛がなければ、死んだも同然だし、命がなければ、愛することはできない。どちらか一つでもかけてはならない。オレは最初そういう意味だと思っていた。でも今思えば……命は尽きても、愛は決して終わらない。たしかにオレ死ぬ。命を失う。でも愛を失ったりしない。菜緒の中、いやせめて菜緒の記憶の中だけでもオレの愛は残っているはず。菜緒を死んでも愛してるって言える。もし、オレが愛を失うことがあるとすれば、それは、菜緒が人を愛せなくなることだ。だから夢の中で君は言った。悩んでいては愛も命も失うって。菜緒に悲しみを与えてはいけない、愛する気持ちを忘れさせてはいけないって。そのためには、オレも、思い残すことをしてはいけない。菜緒が思い悩まないように全て伝える。オレは、数分で死ぬ。でもそれがなんだ! それでもオレは菜緒を愛してる。数分だけでもいい。菜緒を幸せにしたい。幸せになりたい。だから菜緒、オレと結婚してくれ。」

 悠斗のプロポーズ。この世で私たちだけに当てはまる言葉。

 早く返事しないと……急がないと!

「はい。」

 私は無理に笑って返事をした。

 悠斗も微笑んで指輪を一つ渡した。

 ただのペアリング。

「悠斗から。」

 私は左手を差し出した。

 悠斗は自分の持っていた指輪を私の左手薬指にはめた。その後、私が悠斗に同じことをした。

「死んでも愛してる。」

 悠斗は私に言った。

「何となく愛してる。」

 私は悠斗に言った。もう他に何をしていいかわからない。誓いのキスをするために私は悠斗へとさらに近づいた。


 でもダメだった……

 悠斗は突風に負けて横に倒れた。息苦しそうだ。運命は悠斗に苦しい死に方をさせている。

「悠斗!」

 時間が止まった。いや、すさまじくゆっくりになっている。

『残しなさい……』

 頭の中でこだまする。

『決断しなさい……』

 悠斗の苦しそうな顔。私の唯一の理解者、私を明日へと繋ごうとしている、残そうとしてくれている人、悠斗は……私の運命の相手。


 今まさに失おうとしているのにどうして運命は私たち二人を選び、赤い糸で繋ぎ合わせたのだろう? 何となく……だろうか?

「お姉ちゃん。決めた。愛を、残す。愛する人を……」

 時間が元に戻った瞬間、悠斗の左手小指から赤い糸が外れた。私は左手で輪をつくり右手の小指に通した。そして左手を握る。見えた。黒い糸が。私は悠斗の方の黒い糸も見た。

 もう全てほどけて最終部分が上がり始めていた。

 私は急いで左手を伸ばしてその黒い糸の先っぽをつかむと、右手で悠斗のポケットに入っていた輪サミを取って自分の左手小指にある赤い糸を切った。

 その切った先端を輪サミを投げ捨てた右手でつかみ、何とか黒い糸と赤い糸を結び合わせようとした。

 無理だ。どんなに器用でも、輪を作りながら、なおかつ結ぶなんて……

「お願い!」

 私の最後の願い。赤い糸の方を多く持ってきて、結び合わせるのではなく、黒い糸に赤い糸をぐるぐるに絡ませてみた。

 すると普段は透け合う仲の糸たちが、触れ合い、絡んで……

「繋がった。」

 次の瞬間、赤い糸が一気に悠斗の右手小指の周りで円を描き始めた。

「悠斗、ありがとう。私にはわかってた。」  

 私は海の方へと向かって歩き、上がっていく悠斗の紅の糸を見ていた。


 これは、真っ暗……いや、真っ黒なんだ。建物も、空も地上も、黒く塗られているよう、黒い雨に打たれているのように汚れていた。 悠斗はいつもこんな世界を見ていたんだ。

 でも悠斗……まだもう少し生きていて。

 悠斗の紅の糸はいつも私と繋がっているから。

 絶対に負けないで。

 悠斗の紅の糸は空で唯一違う色をしてる。私はこういうのを残したかったんだ。

 そう、それはまるで。

「黒き世に赤く。」

 その言葉は死んでも忘れないだろう。


 最後に……

 私は悠斗との約束を守ることができた。

 なぜなら私の黒い糸は私に泣く間も与えてくれなかったのだから。

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