極短編『変な部活の話』

「オカルト研!?うちはそういうのやってないんだ!帰れ帰れ!

そういうわけのわからないのは長岡のところにでも持ってけ!」

部長は依頼しにきた生徒を追い返した。

「長岡さんかわいそう」

メガネが呟いた。


──後日

「佐藤さま!合同調査を申し込みますわ!」

長岡が依頼資料を持ってやってきた。

「…これ、この前断ったオカルト研の依頼だ…」

「しかも警備部の報酬から私達の報酬が出るから、

元の4割ぐらいの額になってる…」


部長は長岡を追い返した。


──さらに後日 食堂

部長と笹嶋は、長岡の武勇伝を聞かされていた。

「そこで私、ちぎっては投げちぎっては投げの大立ち回りで、

見事亡霊を退治いたしましたわ!」

「結局相手はなんだったんだよ」

「得体が知れないまま話が終わるのが一番怖いなおい」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る