第13話 昼休み2

 今日もいつもの昼休みなのだが、最近昼休みに佐藤が来る。それは今日の部活の予定を聞きにくると言うていでくる。田中はキャプテン鈴木が引退した後から部長として、バレー部を頑張っている。そのため昼休みの最初に顧問のところへ行き、給食委員をこなして、教室で寝ると言う流れになっていた。

 さらに席が廊下側に変わったので佐藤が暇な時に来るようになった。

 1週間に2度ぐらいは、来る。


 佐藤『田中ー今日の予定は?』


 田中『大体いつも通り、てか何か変わったことあったらみんなの所言いに行くから!!』


 そう言って佐藤を追い払う。


 高美『よく来るね。佐藤君?急に廊下から現れるからビックリするよ。』


 田中『今日言っとくビックリするって高美さんの勉強の邪魔だって。』


 高美『いやそこまで言ってないよ笑。佐藤君は田中君のこと好きだよね。』


 田中『佐藤が?いやいや何か距離近いんだよいつも。変だよな笑』


 田中はそう切り返して、机に伏せていた顔をヒョコッとあげる。すると追い払った佐藤がまだそこに居た。


 佐藤『田中さーん勉強した方がいいのは田中さんじゃー無いですかね笑』


 高美『えっまだいたの?』


 佐藤『ごめん、ビックリさせちゃって、俺田中の事大好きなんだよねー笑』

『多分田中も俺のこと好きだと思うんだよね。ツンデレだから笑』


 佐藤はふざけた様子で田中大好きキャラを演じて、

 高美さんはそれを見て笑っていた。


 田中『お前本当登下校も一緒だから本当に疑われるぞ。笑』


 そう言って田中は、佐藤のボケにいつも一緒にいるな確かにと思いながら返した。


 高美『本当に仲良いね2人とも笑』


 佐藤『そうなのよ。仲良いのよ。』

『あっ俺忙しいからそろそろ行く。また暇な時くる。』


 急にスイッチを切り替えて走っていく佐藤


 田中『うるさいよね佐藤って何か自由にやってるんだよあいつ』


 高美『うん、そうだね。でも田中君楽しそうだったよ。佐藤君と話してる時イキイキしてたよ。』


 田中『いつもイキイキしてるよ笑』


 田中はそう言ってまた机に顔を伏せて、目を閉じた。高美は勉強し始めた。

 田中と高美は、また自分の時間に戻って行く。

 どこか隣を気にしながら。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る