突然だけど私、御城明音には好きな人がいる。

その好きな人というのは...蔭山消太くんだ。

周りから見れば釣り合っていないとか思われるかもしれないけど、そんなのは気にしない。それくらい彼のことが大好きだから。

好きになったのは高校１年生の時、隣の席になった時だ。最初の印象はただの根暗陰キャオタク、そう思ってた。でも、話してみると意外に面白くて、びっくりするほど優しくて、ちっちゃくてかわいくて...。長所を挙げると止まらないくらいに好き。だから２年で同じクラスになったときは運命だと思った。嬉しすぎて自分の部屋で悶えてた。顔の火照りが止まらなかった。

なのに彼はちっとも私のことを意識してない。女子慣れしてないのか、他の女の子と話してるときはめちゃくちゃ緊張してるくせに、私と話すときは何も考えてないように思える。なんかムカつく。さっきだって肩に触れたのに無反応。

もしかして私のこと女だと思ってない？いや流石にないよね。もしそうだったら...

まあ、いずれ絶対に私のものにするつもりだし、彼はほとんど女子と話さないし、ゆっくり攻略していこっと！

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