早く殺しちゃえばいいのに
早く殺しちゃえばいいのに
妹「お姉ちゃん、早く翔くん殺してあげなよ。もう病気は治らないんだし、ずっと苦しんでるなんて可哀想だよ」
姉「翔はまだ生きてるのよ。生きたいって願ってる。それなのに、よくそんなこと言えたわね」
妹「それは、お姉ちゃんの前だけだよ。翔くん、私には、もう治らないならこんな苦しい思いしたくない。早く死にたいって言ってたよ」
姉「いや、私にはそんなこと出来ない。我が子を手にかけるだなんて」
妹「じゃあ、私が殺してあげるよ。眠っている間に首を絞めるの。そうすれば、苦しまなくてすむでしょ?」
姉「やめて。翔は私の子なのよ。どうして、妹のあなたがそんなに干渉するの?」
妹「お姉ちゃんのエゴで生かされている翔くんが可哀想だから。助からないことが確定してるのに、苦しい思いさせてまで延命する必要がどこにあるの?私は、お姉ちゃんのことが理解できない。それに、翔くんが死んだら、また新しい子どもを作ればいいじゃない」
姉「人として最低よ、あなた」
妹「でもお姉ちゃん、飼い猫のクロが死んだ日に、すぐペットショップに行って、新しい猫買ってきたじゃない。お姉ちゃんにとっての命の価値はその程度のもんなんでしょ。だから、翔くんが死んだってきっと大丈夫だよ」
早く殺しちゃえばいいのに @hanashiro_himeka
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます