第4話

 1週間後の午後3時、幸村は黒田商事に黒田を迎へに来ていた。

 黒田が事務所から出て来る。

「おお、あなたがレストランハピネスの方?」

「はい。では、お車へ」

 幸村はドアを開け、黒田を後部座席へ案内する。

 黒田が車に乗り込むのを確認すると、幸村も車の運転席へと乗り込んだ。


「お店は秘匿性の為、お電話でお話した通り、腕時計や携帯電話をお預かりします」

「おお、そうでしたな」

 黒田は、腕時計外し携帯電話と一緒に、運転席にいる幸村に渡した。

「それでは、アイマスクとイヤフォンをしていただきます」

 そう言って幸村は、黒田にアイマスクとイヤフォンを渡した。

 黒田はなんの疑念も抱かず、すぐに装着した。

 装着したのを確認すると、幸村は車をスタートさせた。




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