身長差
風呂場
霧嶋さんの体ちゃんと見るのは初めてかもしれない。ヤッてる時は部屋薄明だし。
霧嶋さんは、恥じらいもなくどんどん服を脱いでいく、俺は恥ずかしくて少し隠したけれど、霧嶋さん潔さは尊敬できる。俺は霧嶋さんの体をそっと覗き見た。シルエットは絵に書いたように、女性らしく曲線を描いていた。何度見ても綺麗だと思うのは、女性経験が無いからだけではない気がする。霧嶋さんそのものの美しさも入っているのだろうと俺は思う。そして、肌は透明感のある白で童話に出てきそうだと思った。しかし、体の所の頃に、アザや擦り傷があった。肌が綺麗で白いせいなのか、傷跡かよくわかる。
「怪我どうしたの?」傷の具合を見る限り、その時だけと言う訳でもなさそうだった。アザも、青かったり治りかけで黄色かったりと、様々だった。また、服で隠れるようなところだけが怪我をしていた。足や顔には怪我が無くて今まで気づかなかった、のは隠れていたからなのだと思う。
「よくぶつけたり、転んだりして怪我しちゃうんだよね。」不注意だとしても、怪我する場所がおかしすぎる。不注意というより、狙ってできている。これに関して、深く聞きたいが、これ以上聞くのは心苦しい所がある気がする。
「思うんだけど、寛也って背が大きいよね、いくつあるの?」
「あっ、えーと。多分187ぐらいかな?玲は?」唯一の自慢できる所だと思ってる。
「187…お、大きいね。私は150ないぐらいだよ…」濁した。目を逸らして言っているあたりがまた可愛い。お互い身長差があるけど、色々二人で補い合っている気がする。霧嶋さんの上目遣いは最強で最高だ。そんな事を考えていたら、意志とは無関係に立ってしまった。俺に背を向けて頭を洗っていた霧嶋さん、急いで俺は違うことを考えようとするが、考えれば考えるほど、霧嶋さんの顔や、記憶が出てくる。その時、
「シャワーいいよ使って。」やばい、このまま霧嶋さんがやさがってきたら、ぶつかる。避けるがいや、鏡に移ってしまう。どうする。
答えは決まらず、霧嶋さんの背中に当たってしまった。当たった瞬間霧嶋さんの動きはピタッと止まり、俺の方を振り返った。霧嶋さんは満面の笑顔で、俺のを見る。
「あれ、我慢出来なかったの?お風呂場でしちゃう?」
「だ、ダメだよ。ちゃんとつけないきゃ。」
「今まで、つけてなかったよ?それに、ヤルのは前提なんだね。いいよ」た、確かに。今築けば俺一回も付けてやってなかった。
「どうしよう。できちゃうよ」
「できないよ。私そいう体だし。」そいう体、不妊治療とい言葉が日常化して知ってはいるけど、霧嶋さんはそいうこと手間言っているのか?
「でもダメだよ。細菌感染、どこでいつなるか分からないんだし。玲とヤリたいけど、そいうのはちゃんとしないと。うん」霧嶋さんは驚いた顔をしていた。今までの男はきっとそんなことを言った人がいなかったのかもしれない。
「で、でも、つけない方が気持ちいいんだよ?それに、出した時処理しなくていいし、お金だってかからないんだよ、」霧嶋さんはなんだか焦っているように見えたが、こう言ったことはちゃんとしないと、霧嶋さんのためにもならない。
「ダメだよ。俺は玲が大切だからするんだよ。できる出来ないとか、いいとか悪いとか関係ないと思うよ。始め方でし無かった俺も悪しいけど、築いたからにはちゃんとするよ。それから、ちゃんと病院いこ」有名な男優も言ってた『付けないやつは挨拶できないやつ』って、これはマナーとしてだ。女の子が言いずらくて、付けずにして出来た時女の子が何故か責められ、苦労してそれで捨てられる。そんなことは、絶対良くない。霧嶋さんもそうなって欲しくないし、そうさせたくない。分かってくれるといいのだけど。
「寛也が言うなら守る。病院も行く」良かった、これで反対されたらどうしようと思ったけど、理解してくれたのは良かった。
それから俺は、お風呂を出て服に着替えて、薬局に行った。
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