パフェ!!
午後2時
「うゎ、寝ちゃった。今何時だ?もう2時か、結構寝たな。いい夢を見た。霧嶋さんの夢…最高。」
「私の夢?どんなの?」
「どんなのって、霧嶋さんに合ってSEXする夢…って、霧嶋さん?!」
「きっとね、それ夢じゃないよ。」霧嶋さんはニコニコしながら俺を見る。まるで、おもちゃを買って貰う前の子供みたいだ。
「昨日のは、夢じゃないんだ。ってとは俺らは、その、付き合ってる?」
「そうだよ、夜すっごく激しいSEXして、告白して、付き合ったんだよ。」そんな、笑顔で言うことじゃ。霧嶋さん好きだ。
「それり!起きるの遅いよ。ずっと待ってたんだよ、尋也が起きるの。お腹すいちゃった。勝手に冷蔵庫あさって、食べる訳にも行かないし、ここオートロックだから、出られないし。」霧嶋さんが駄々を捏ねてる。小柄だから尚更子供っぽくて可愛い…
「ごめん、今冷蔵庫何も無いんだ。どこか、ご飯食べに行こ。何が食べたい?」
「んー、パフェ!」可愛い、女の子はきっと、ケーキやパフェでできてるんだろうな。そうじゃなきゃ、こんなに可愛い生き物がいていいのか。
午後3時、ファミレス
「お昼のピークも過ぎて人少ないね。」
「うん、パフェもすぐに来そう!」来る途中ずっとパフェしか言ってなかった。霧嶋さん幼女みたいだ。
「席、どうしよっか…」霧嶋さんは小柄なこともあってすごく若く見える、それに加えて俺は、背も高いし顔も年相応には見えない。あまり人の目につかない席がいいんだけど。
「奥の席人少ないし壁だから良くない?」
霧嶋さんはそう言って、手を引いた。俺を傷かってくれたのか、シンプルに人がいない方が気楽なのか分からないけど、少しほっとした自分がいた。
霧嶋さんは、メニュー表情楽しそうに見ていた。ここのファミレスはよく通っている、料理がめんどくさい時とか、家の味に飽きた時によく来る。
「尋也は、見ないの?メニュー表」霧嶋さんのキョトンとしたその顔がなんとも愛らしい。
「よく来るんだ、だから頼む物も決まってきちゃって。だから、ゆっくり見てていいよ」
「分かった、じゃ…、決まった」そう言って、呼び鈴を鳴らす霧嶋さん。何をしてても、どんな顔も可愛い。
定員さんが来て、霧嶋さんはメニュー表を指さしながら注文していた。そんな姿も可愛いなと思い眺めていると、
「尋也は?」
「あぁ、ごめん。目玉きハンバーグライスセットと食後にバニラアイスで。」
(かしこまりました。)
「いつも頼むやつってさっきの?」霧嶋さんに見とれてて、定員さん困らせたかな。
「そう、ここのハンバーグ美味しくて好きなんだよね」
「そうなの?私も目玉焼きハンバーグ頼んだ。一緒だね」霧嶋さんと一緒…なんていい響きなんだろう。霧嶋さんと共有だなんて嬉しい。
お昼度にも過ぎ、人も減ったのもあって、注文したものはすぐに来た。しかし、机いっぱいに広がる料理。王様の食事かと思うぐらい沢山ある。
「これは、玲が頼んだやつ?」だいたい5品ぐらいはあるだろうか、その中にパフェは入っていない。
「うん、そうだよ。でも、パフェとアイスは食後に来る」細身なのに、これはどこに入るんだ?女の子ってこんなに食べるもんなのか?
「食べ切れる?」
「うん、むしろ足りるかどうかなって」こんなに頼んで、足りないかもしれないって言う心配してるのか…
「あっ、お金の心配しなくて大丈夫だよ。お金は持ってるから。」意外だな、最近の人は『男が払って当然』って言う人が多いから、最初から自分で払うって言うのって人としていいよね。でも、霧嶋さんバイト始めたばかりだし、そんなにお金もってないじゃ、ここは男を見せよう、別にここのお店は高くないし、むしろ安い方だ。俺が食べ終わったらこっそり会計でもしようかな。
午後4時
食後のアイスも食べたし、先に会計しておこう。
「ごめん、ちょっとトイレ行ってくる。」
霧嶋さんは、バフェを食べながら、少し寂しそうに手を振っていた。レジの方へ行き、すみません、先に会計いいですか?。
(はい、かしこまりました。お会計の方が…四千…)沢山食べていても、料理などれもやすいだけあって、安く済んだ。
会計をしている最中、入口からガラの悪い不良のような人達が入ってきた。どこかで見たことある、容姿だったが関わりたくなかったので、見ないふりをした。しかし、その不良は誰かを探すように店内を歩いていた。嫌な予感はしていたが、その予感は直ぐに当たってしまった…
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