第161話
由利の次は順番的には愛梨さんだよな。
愛梨さんも由利と同じように今までずっと返事を保留にしていたから、しっかりと返事をしたいと思う。
「愛梨さん……いや、愛梨」
「う、うん」
「今まで、返事を保留にしていてごめん。それと待っていてくれてありがとう」
「うん。祖師谷君からの返事なら幾らでも待つつもりだった」
「ありがとね。改めて……僕と付き合ってくれませんか?」
「私が断るわけない。これからもよろしくお願いします」
愛梨も由利と同じように軽く口付けしてあげると、舞い上がったのかさらに押し付けるようにしてキスをしてきた。
由利の時の反省を生かして、すぐに止めたが愛梨は少しだけ不服そうだ。
頭を撫でて後でねと伝えると、興奮気味に頷いてくれた。
次は莉々さん、シュガーちゃん、アリシア、そしてエリー、柚乃ちゃん、未恋先生、風花ちゃんと告白を続けた。
莉々さんは自分なんかで良いのかと言っていたけれど、莉々さんがいいと僕が言うと泣きながら喜んでくれた。
シュガーちゃんはと言うと、僕が告白をしようとする前に自分から告白してきて何故か僕が答える側となった。
アリシアは、ものすごく嬉しそうに微笑んでくれて初々しくキスをし返してくれた。
エリ―はというと告白されたことが嬉しすぎたのか、キスをした時にみんなと同じように短く終わらせようとした僕の顔を固定して息が吸えなくなるほどのディープキスをされた。
目に爛々とハートマークが色濃く出ているように見えてそのままみんなの前で次のステップへと進もうとしたところで他の人たちからのストップが入り、それ以上のことは無かったけれど。
エリ―に続いて柚乃ちゃんに告白すると、恥ずかしそうにだがしっかりと告白を受け止めてくれた。
その目は梨美と同じように真っ黒で僕の事しか映していない瞳をしていたような気がするけれど……僕、刺されないよね?
未恋先生にも告白をすると、受け入れてくれたけれど他の恋人たちと比べて自分の年齢が高いことを気にしているようだったので、今度、自信をつけさせるために二人きりで何処かデートに連れて行ってあげようと思う。
風花ちゃんはというと、いつものようにおどおどとしながらも最終的にはしっかりと僕の告白を受け入れてくれた。
キスをしたら気絶しちゃったけれど。
さて、残るは三人。
この三人には今まで感謝しきれない程助けられてきたし、これからも助けられるだろうし、他の恋人達とは少し立場が違うと思うから最後まで告白を伸ばしていた。
梨美、母さん、そして白金さん。
僕は三人も幸せにして見せる。
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