第148話
ここ最近、ふとした時に思うようになった。
この世界に転生してから、一年とちょっとが経っていて配信者活動も一年程度している。
僕の目標としていることは、世界一の配信者になるということだけれどその世界一という目標には登録者数だけ見れば段々と近づいて行っている。
ありがたいことに今でも増え続けていて、配信のコメント欄には海外からのコメントとかも沢山ある。というか、海外からのコメントが日本語のコメントより多いことなんかもかなりある。
このまま続けていけば、僕は多分近いうちに、夏の生ライブが終わるころには世界一の登録者数になるだろうと思う。
だけれど、それって僕は世界一の配信者ということに成っているのだろうか?
確かに世界一登録者数を持っている配信者ということにはなるだろうけれど、それでいいのかなって思う。
我儘なのかもしれないけれど、僕もどこかで自分が男性だからという理由でここまで来れているという自覚があるからこそそんなことを思うのかもしれない。
今まで、ぼやけてハッキリとは見えていなかった世界一の配信者になるっていう目標。
このままずるずると目標を決めずにやり続けていくというのも、多分自分が腐ってしまうって思う。
ずるずると引きずっていると言えば、由利、愛理さん、アリシア、エリー、白金さん、シュガーちゃん、莉々さん、柚乃ちゃん、未恋先生、あと、梨美?からの告白もそうだ。
白金さん本人から直接そういうことは言われたことはないけれど、僕はいつも守ってくれている彼女ともそういう関係になりたいって思う。
梨美は.............多分、無理やりにでも僕と結婚しようとしてくるだろうなぁ。今まで色々なエッチなことされたし、僕と結婚できないなら死ぬくらい言いそうな感じだから。
まぁでも、僕も梨美のことは大好きだから色々理由を並べたけれど結局は梨美とも結婚したいって思う。
こんな人数の女性と結婚することを普通なのかなって考え始めている僕は、だいぶこっちの世界になじみ始めているのかもしれない。
この人たちからの告白を断っていた理由として、僕が目標を世界知の配信者になるっていう目標を達成したいからという理由だった。
でも、その目標が曖昧である限り、彼女たちとは付き合うことができない。
だから、一旦僕は世界一の登録者数になったとき、彼女たちに付き合ってくださいという告白をしたいって思う。
このままずるずると引き摺ったまま彼女たちが勇気を出して僕に気持ちを伝えようとしてくれたのを蔑ろにするのは、よくないって思うから。
それまでに、次の目標である本当の世界一の配信者になるっていう目標を見つけよう。
何を言っているのか自分でもよくわからないし、本当の世界一の配信者なんて曖昧な目標が本当に見つかるかも怪しいけれど、きっと探し出して見せる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます