第120話
「おはようございます。理恵さん」
「おはようございます。青様」
開幕ジト目で理恵さんに見られることとなった。
昨日の配信で少しサービスをしすぎたのが理恵さんにばれていたらしい。まぁ、あれだけ話題になっていたのだから仕方がないともいえるような気がするけれど。
「今日は、あれですよね。ホワイトデーのお返しについてですよね?」
「そうですね」
今日事務所に来たのはホワイトデーに何を返そうかという話し合いをするために来た。
「一つの案としては、ASMRを販売することですね」
「販売という形になると、何か違くないですか?無料で提供しませんか?配信という形とかではなく」
「会社的には販売をしたいところですが、青様がそういうならそうしましょう。リスナーの皆さんも喜んでくれるでしょうから。そもそも青様の意見に反対する気なんて全くありませんし」
「いつもありがとうございます」
会社的には、僕が商品を出せば出すほど売れるので出したいけれど、僕の意思を無視してそうした場合は後々、理恵さんたちや事務所に人たちと関係がギクシャクするのでそう言ってくれたんだと思う。
ごめんなさい。
でもせっかく一生懸命作ってくれたからお返しでお金を取るなんてそんなことはしたくないから。
「他にこれは、抽選という形になってしまうんですけれどサイン入り色紙とか作ってもいいですか?」
「いいですね、ものすごく。それに多分そのサイン入り色紙はものすごい価値が付きますよ」
「それほどですか?」
「多分、オークションに出せば軽く億は超えるかなと」
「そ、そんなにですか!?」
「それほど、青様は著名人の人たちや世界中の偉い人たちから応援されていますので」
確かに、アリシアの国の偉い人たちにかなり支援されているし、配信を見る限り多くの海外のコメントがあるから、その中には偉い人や著名な人もいるだろうな。
「何枚ほど書きますか?」
「最初なので、頑張って200枚書こうかなと思います」
「200ですか。了解しました。他には何かしますか?」
うーん、ほかにはかぁ。
みんなには沢山のお菓子とかもらっているのに、僕も何かお菓子とかを返すことはできないか?
「……バレンタイン当日、料理配信をしてもいいですか?」
「料理配信ですか?」
「実際には僕が作ったものをまた抽選になってしまいますけれど届けたり、エプロン姿とかを見せてあげればリスナーは喜んでくれるんじゃないかなって思って」
「………それ、良いですね」
理恵さんが神妙な顔で頷く。
その後は、二人で保存がきくお菓子を考えたり、ASMRをどこまで解禁するのかという具体的な話まで詰めて、今日の話し合いは終わった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「貞操観念逆転異世界でフリーハグしてたらいつのまにか世界中の人たちに取り合いをされるようになった」
「どうしても彼女が欲しい僕は、事故物件の超絶ヤンデレ美少女幽霊と付き合うことにしました」
を出しました。よろしくお願いします
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます