第108話
「みんなー、新年あけましておめでとうございます。今年も沢山リスナーのみんなと楽しく過ごせたらいいな」
『青様、あけましておめでとう』
『青様、おめでとう!!』
『新年から推しがものすごく格好良すぎるんだけれど』
『青様しゅき』
初詣とか挨拶とかで色々ごたついていて配信が出来ていなかったけれど、ようやく落ち着いてきて配信ができるようになった。
「新年、少し色々食べすぎちゃって太っちゃいそうだけれど、頑張って痩せなくちゃいけなくて」
『うっ、青様にそれを言われると........』
『私にその言葉は刺さる』
『御餅........うぅ、頭が』
『きっと痩せる、大丈夫。正月太りだからきっと元に戻っていくから』
僕の放った言葉が色々な人を突き刺していて申し訳ないが、お正月でおせちやお餅を食べすぎて実際少しだけ太ってしまってこれはいけないなと思っている。
「みんなに幻滅されちゃわないように、元に戻したいなって思うよ」
『青様は元から太ってないし凄く痩せてたから、今の方が健康的でいいよ』
『青様に幻滅何てするわけない』
『逆に私たちが幻滅されちゃう』
『青様がこんなに美容に気を使っているのに、ファンの私がこんなじゃダメだよね』
『私は青様がどんなに太っていようと愛してるから』
確かに元々かなりのやせ型だけれど、太ったことには変わりないからな。
「みんな、僕を甘やかさないで。ダメになっちゃう」
『ダメになって。私たちにもっと溺れて』
『むしろダメにしたいって思ってる』
『ほら、これで沢山いい物食べな?』
『私もあげる』
『いくらでもダメにしてあげるから』
鬼のように投げ銭が飛んできて、対応できなくてあわあわしてしまう。
「もぅ、知らないからね?次の配信にはものすごい太ってる僕がいるかもしれないからね?」
『いいよ、それくらい。かかってきて』
『私たちの愛はそんなものじゃ崩れない』
『私たちの愛を舐めないで』
逆に何故か火をつける形になって仕舞ったの謎だが、一度そこで正月太りの話を終わりにして初詣の話に切り替える。
「みんな、初詣行った?」
『行ってない』
『行った』
『行きたいけれど、仕事が』
『行ってないけれど、青様が出現したって話は聞いてる』
『神対応したのも知ってるよ』
僕の境内に行った時の話はトレンドに何故か乗っていて一時話題になっていた。
「この中に僕と会えた―って人いるかな?」
『会いたい』
『会いたかった』
『私、遠目に見た』
『一回、指ペロペロしてみたい』
あってない人が多いけれど、会えたって言う人もちらほらいる。一部、趣旨が違っている人がいるけれど。
「会えた人はラッキーだね。僕も身近でリスナーの顔を見ることが出来て凄く良かった」
『いつか会いたい』
『会いたいなー』
『会ってみたい』
『一回あって、指舐めさせてほしい』
さっきから、何故か指を舐めさせてほしい層がいるのは少しおかしいけれど、みんな僕にリアルで会いたいみたいだ。
「会いたい........かぁ。僕も会いたいから多分、そのうち、いや、結構すぐに会えるかもね?」
『え!?』
『それって!?』
『まじ!?』
『え!?!?!?え、!?」
『マジか!?」
今は、生ライブの話もしているし多分だけれどみんなに生で会える日も近いと思う。
「まぁ、多分、だから分からないけれどね?」
『青様が焦らしプレイしてくるぅ』
『意地悪、でもそんなところも大好き』
『青様からのアメと鞭気持ちいい。最高』
『ドSの青様のシチュエーションボイス、想像すりだけでもう!!』
意図せず、焦らしプレイをしてしまい変態さん達を興奮させてしまう結果になった。
今日の配信の後のtritterのトレンドには、オフ会とかいろいろ#青様を生で感じられるかもとかいろいろ予想されていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます