第94話
少しだけ過激です(エッチな方面で)
苦手な人は見ないほうがいいかも。
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夏休みも終盤になってきた今日この頃。
今年の夏は、家族で旅行をしたり、クラスのみんなと遊園地を貸し切って遊んだり、いつものメンバーで海に行ったりと楽しい夏を過ごせた。
今日はというと、とある人物に僕は呼び出され今は半ば拉致されるような形で車に乗っている。
「青、おいしい?」
「うん、凄く美味しいよ。しゅがーちゃん」
「良かった」
僕の膝の上で嬉しそうに微笑んでいるゴスロリっぽい服を着た小悪魔的少女のシュガーちゃんに事務所へ呼び出され、手を引かれるままに車に乗り込んだ。
白金さんは制止しようと思ったけれど、僕がそれを止めた。
じぃっと抗議されるように見られたけれど、シュガーちゃんとも遊びたかったので大目に見てもらおう。
「今日はどこに行くの?」
「それは..........秘密」
鼻に人差し指を当てて、にっこりと笑った。
車に揺られること数十分。着いた場所は超高層マンションだった。
「ここって..........」
「さぁ、早く行こう」
手を引かれ、エントランスを通りエレベーターに乗り込みあれよあれよという間にシュガーちゃんの部屋に来ていた。
「今日連れてくる場所はここ、だよ」
「ここってシュガーちゃんの家、だよね」
「うん。青、そこに座って」
ソファを指さしているので、言われるままに座ると膝の上にちょこんと座って来る。
「ここ、凄く落ち着く」
「そうですか」
満足げに頷くシュガーちゃん。
いきなり部屋に連れ込まれたときはどうなるかと思ったけれど、ただ僕と一緒に遊びたかっただけみたいだ。
だから、白金さん。そんなに睨まないで上げてください。
「今日は、ゆっくりここで映画とかゲームしよ」
「うん、いいよ」
「それとも........エッチなこと、する?」
と口元をにんまりと笑っている顔にして誘っているかのような顔でぼくを見てくる。
どうしてこの子はこんなにも小さいのにこんなに妖艶でエッチなんだ。危なく理性を刈り取られるところだった。
「ダメだよ。まだそういうことはしないの。それにシュガーちゃんだって僕以上の人が見つかるかもしれないでしょ?そんな簡単にえっちする?とか言っちゃダメ」
「青以上なんてこの世界には存在しないけれど。世界中の人たち全員が股を濡らして青としているところを想像してる」
確固たる自信をもってそういうシュガーちゃん。
世界中の全員ってそんなわけないだろ。僕と同じように女性に優しい男性だってこの世界にもいるだろうから。
「シュガーちゃん、そんなはしたないことば使っちゃだーめ」
「はーい」
頭を撫でて優しく諭すと分かってくれたのか分かってくれていないのか分からない気の抜けた声で返される。
まぁ、可愛いから何でも許すけれど。
「そういえば、青」
「なに?」
「アリシア達を抱きしめて寝たってほんと?」
「え?」
その情報をどこから?というかアリシア達と面識あったんだ。
「私の情報網を甘く見てはいけない。この際嘘か本当かはさして重要じゃない。私にもしてくれるかしてくれないかが重要」
僕の瞳を真剣な瞳でみてくるシュガーちゃん。こんな真摯な瞳で見られたら嘘なんてつけないな。
「したよ。もちろん、シュガーちゃんにもするよ。ベッド行く?それともこのソファでいい?」
「ベッドがいい。聞くところによると耳元で囁きもしてくれるみたいだから」
本当にどこからその情報を仕入れたんだ?
まぁ、多分だけれどアリシアか由利が舞い上がって自慢しちゃったのかもしれない。
シュガーちゃんに連れられ寝室へ。
白金さんが止めようとしたけれど、自分もされたことを思い出したのか止められず歯がゆい面持ちで僕を見つめてくる。
ごめんね、白金さん。
シュガーちゃんがベッドの上に座って、両手を広げる。
ベッドはダブルベッドくらいの広さがあって、かなりゆとりがある。靴下を脱いでベッドに上がりシュガーちゃんをそっと抱きしめ、二人で倒れるように横になる。
「これだけですごく幸せ」
「じゃあ、このまま寝ちゃう?」
「それも良いけれど、青に私の事好きって耳元で囁いて欲しい」
「分かった」
シュガーちゃんの耳元に口を寄せて、優しく「大好きだよ」とそう囁く。
すると僕を抱きしめていた力が強くなり、びくびくしてからまるで漏らしてしまったかのようにもじもじしだすシュガーちゃん。
「もっとしてあげよっか?」
コクコクと耳を真っ赤にさせながら頷く。
愛おしさが込み上げてくる。
一度シュガーちゃんのことを放し、今度は後ろから抱きしめる。そして優しくお腹を擦るように撫でながら「大好き、愛している」と囁く。
「あぉ、だい、しゅき」
涎をたらし、かくかくと震えてだが懸命に意識は保とうとしているシュガーちゃん。
僕の中のドSの部分が顔を覗かせ一生懸命堪えようとしているシュガーちゃんを気絶させてあげたくなってしまう。
そっとASMRをしたときのように、耳たぶをほんの少し優しく噛んだ。歯形が付くかつかないかのギリギリの甘噛み。
「あお、だいしゅき、だいしゅき、だいしゅき、だいしゅき、あいしてゆ、だいしゅき、あいしてゆから」
と壊れたようにがたがたとして、幸せそうな顔でベッドを黄色い液体で汚してしまった。
...........................................やりすぎた。
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